こどもの矯正治療
より良い歯並びのため、
こどもの時期にしかできない治療があります。
この時期の最大のメリットは、あごの骨の成長コントロールができることです。
大人になってからでも矯正治療はできますが、あごの骨が完成しているため、スペースが足りなければ歯を抜いたり、あごのずれが大きい場合は手術が必要になることがあります。
こどもの治療では、あごの骨の成長を誘導し、必要な時期に乳歯の抜歯を行いながら永久歯の歯並びを正常な状態へ誘導することが目的となります。きれいな歯並びができる環境を作る、いわば歯の土台づくりといえるでしょう。
こどもの矯正治療の流れ
①矯正相談
②検査・矯正診断
③こどもの矯正治療開始(矯正装置装着)開始時期:7~10歳
こどもの矯正装置には、大きく分けて「顎矯正装置」と「歯列矯正装置」があります。
不正咬合の原因がどこにあるのかによって、使用する装置が決まります。
顎矯正装置は夜間寝る際に使用します。歯列矯正装置は患者さん自身で取り外すことはできません。
④移動させた歯の保定開始
装置撤去直後は、歯がもとの位地に後戻りしようとする傾向があります。 このため保定装置を使って後戻りを防止します。
⑤乳歯から永久歯への交換を観察
側方歯の交換が始まっています。奥歯が前方へずれると、歯の萌出スペースが不足することがあるので、装置を使って奥歯を抑えています。
⑥永久歯の萌出完了後 再評価 評価時期:12~14歳
問題がなければここで終了します。
再配列が必要と判断された場合
⑦ブラケットにて配列
すべての歯にブラケット装置を装着して、歯の配列を行います。配列スペースが少ない場合には、歯を抜歯して配列することがあります。
⑧移動させた歯の保定開始
後戻り防止のため、保定装置を装着します。この装置は取り外しができます。保定期間は2年以上が一般的です。
⑨矯正終了
保定装置を撤去して、すべての矯正治療が終了となります。