未来健康通信2024年8月号
【今月の特集】
『虫歯になりやすい食べ物』
虫歯になりやすい食べ物といえばどんなものを思い浮かべますか?
また、虫歯になりにくい食べ物はどうでしょう。
今回は、虫歯になりやすい、なりにくい食べ物、食べ方のポイントなどをご紹介します。
○虫歯になりやすい食べ物
①ねばねばして甘い
②歯にくっつきやすい、口の中に長く残る
キャラメルやキャンディー、チョコレートやガムなど、砂糖が豊富に含まれ
粘性が高く歯面に長く残るため、虫歯菌の活動が長く続くことになります。
③酸性が高いもの
レモンやオレンジなどの柑橘系、酸っぱいものを食べるとお口の中が酸性に
なり虫歯菌が活発化しやすくなります。
○虫歯になりにくい食べ物
①糖分が少なく自然な甘み
②噛みごたえがある
③食べカスが残りにくい
りんごやさつまいもなど糖分が少なくても素材の旨味や甘みを感じられた
り、玄米や生野菜、ゴボウやイカ、煎餅など噛みごたえのある食べ物をよく
噛むことにより、唾液が分泌され唾液の虫歯予防効果が発揮されます。
また、牛乳やチーズ、緑黄色野菜や果物など、カルシウムやビタミン、フッ
素などを含む食べ物は、歯を強くしてくれます。
○虫歯になりにくい食べ方のポイント
①ながら食べはやめること
食事の時は食べることに集中して、行儀よく正しい姿勢で食べることでし
っかり噛むことができます。足の裏をしっかりと床につけて食べることが大
切です。
②規則正しい食生活を意識すること
ダラダラと長時間食べたり、間食の回数が多くならないようにしましょう。
食べる回数が増えるとお口の中が酸性に傾く回数が増え、虫歯のリスクも上
がってしまいます。間食の回数をある程度決めて規則正しい食生活を心がけ
ましょう。
③よく噛んで食べるようにすること
食べ物をゆっくりとよく噛むと、顎や歯が丈夫になるとともに、唾液の分泌
が多くなるため消化を助けてくれたり、お口の中をキレイにしてくれます。
また満腹中枢をコントロールしてくれるので、虫歯になりにくいだけでな
く、肥満防止にもつながります。
☆虫歯になりやすい、なりにくい食べ物を紹介しましたが、他の栄養素も体を作るためには大切です。いろいろな食品をバランスよく摂取するよう心がけましょう。そして、毎日のお口のケアと歯科医院での定期的なクリーニングが、虫歯予防のためには欠かせません。美味しい食事の後にはお口のケアをして、虫歯から歯の健康を守っていきましょう。
【Drブログ】
Dr 山田 真衣
『雲昌寺のアジサイ』
「男鹿に有名なアジサイ寺がある」という話を聞き、先日、北浦雲昌寺へ行ってきました。去年の猛暑の影響で例年よりアジサイの花つきが少ないと聞き心配していましたが、境内に入るとそこには絨毯のように一面に咲く青色のアジサイと遠くに広がる男鹿の海があり、圧巻の景色でした。アジサイにはいろいろな色や種類があると思いますが、雲昌寺のアジサイは青色で花のつき方も一種類のみ。長い年月をかけて1株から境内を埋めるほどの数まで増やしていったのだと想像すると、とても凄いことだと感じました。お花が多くついたアジサイを来年以降も楽しみにしています。
梅雨明けまでもうしばらくかかりそうですが、皆様どうぞお体に気をつけて健やかにお過ごしください。
【そこが聞きたい!Q&A】
今月の担当
Dr. いわなみ よういち
Q. なぜ口内炎はできるの?
A. 一般的によく見られるものはアフタ性口内炎で、白っぽい潰瘍の周囲が赤くなり、一度に1~数個できるのが特徴です。その他にも水疱ができたり、粘膜が赤く腫れたりなど、さまざまな種類の口内炎があります。頬や唇の裏側、舌、歯茎などにできやすく、また発症する年齢の幅も広く、さまざまな原因が考えられます。睡眠不足やストレス、栄養不足などによる体力の低下、とがった歯の角や入れ歯、口の中の汚れなどが影響しているといわれています。発症の原因により治療法も変わるので、改善が見られないときは歯科医院で診てもらいましょう。