未来健康通信2024年6月号
【今月の特集】
『歯ブラシの選び方』
皆さんは毎日のケアでどんな歯ブラシを使用していますか?毛先が丸くカットされているラウンド加工?それとも毛先が細くなっているテーパー加工?色々な種類の歯ブラシがありどれが自分に合っているのか分からないと言う人もいると思います。自分に合った歯ブラシを選ぶことは磨き方を覚えることと同じくらい大切です。
☆歯ブラシの毛先加工
○テーパー加工
テーパー加工は毛先が細く長くなっており、狭いところや段差、へこみのあるところに最適です。
○ラウンド加工
毛先が丸くカットされており、歯の広い面や噛み合わせの面のお掃除に最適です。
それぞれの歯ブラシは使用する用途が違うため、朝昼夜で使い分けをしてブラッシングすることによりプラーク除去効果が高まります。
☆歯ブラシの硬さ
歯ブラシの毛の硬さは「やわらかめ」「ふつう」「かため」があります。歯垢の除去だけを考えれば「かため」>「ふつう」>「やわらかめ」の順に除去しやすくなります。ただ、硬めのブラシは歯垢が落としやすくなりますが歯や歯茎が摩耗します。ブラッシングの圧(150~200g)もありますが、ブラシの毛が硬いほど歯茎のすり減りは大きくなります。そのため一般的には「ふつう」がオススメです。
「やわらかめ」は歯茎を傷付けにくいので、歯茎が弱っている方、歯茎が腫れている方、重度の歯周病で出血しやすい方にオススメです。
☆柄の形と持ち方
基本的にはストレートで突起のないものがオススメです。持ち方は大きく分けて2種類あります。鉛筆を持つように握って持つ「ペングリップ」と、手のひら全体で握って持つ「パームグリップ」です。小刻みに動かしたり力を入れて磨かないためにも、ペングリップで磨くのがオススメです。
☆ヘッドの大きさ
一般的には、下の歯の裏側をスムーズに磨けるサイズが適切サイズだと言われています。ヘッドが大きすぎてしまうと奥歯や細かい部分へ毛先が届きにくく、磨き残しが多くなります。特に女性は、男性より口が小さい方が多いため、小さめのサイズがオススメです。
当院では、予防歯科先進国スウェーデンの約80%の方が使用している「テペ」という商品を取り扱っています。
Tepeはグリップ部分も持ちやすくデザインも豊富で、クリーニングや治療の合間のブラッシング指導の際にも使用しております。受付で販売されておりますので是非ご覧下さい。
【Drブログ】
Dr 藤田 響
『ディズニーシーへ遊びに行ってきました。』
GWに関東でいくつか用事があり、予定が終日空いている日に合わせてディズニーシーへ行ってきました。前回ディズニーシーへ遊びに行ったのはだいぶ前です。考えてみるとタワーオブテラーが公開したばかり(2006年)でタートルトークがまだ無かった頃(2009年)なので、計算すると小学生か中学生以来の入園でした。
ニュースではGW中のディズニー”ランド”の混雑具合が取り上げられていましたが、ディズニーシーのほうは、ゴールデンウィークにしては比較的すいていたように感じました。 事前にアトラクションに並ぶ順番や昼食の時間を考え予定を立てた結果、乗りたかったアトラクション11個すべてに無事乗ることが出来ました。
中でも今回楽しみにしていたのが、「ソアリン:ファンタスティックフライト」というアトラクションです。プラネタリウムのような凹面のスクリーンに絶景が映し出され、それを観ながら動く乗り物で、風や音が合わさると本当にその地を旅行しているかのような感覚になり、とても感動しました。
以前は、怖くて乗らなかったり、目を瞑ってしまったりしていた絶叫アトラクションがあったのですが、今回、どきどきしながらも挑戦してみると意外と平気……?想像の中で広がっていた恐怖を克服した気がして、なんだか嬉しく思いました。
6月には新エリアがオープンするとのことで、また機会をみて遊びに行けたらいいなと思っています。
【そこが聞きたい!Q&A】
今月の担当
Dr. やまだ まい
Q. 歯石を取ったらしみて痛くなるのはなぜ?
A. 本来は歯石をとっても痛くはないはずですが、「歯と歯のすき間がスースーして変な感じ」「冷たいものがしみる」などの症状を訴える人は、少なくありません。
歯周病が進むと、歯肉が下がって歯根面が露出します。本来はこの時点でしみたりするのですが、歯石が歯根面にガッチリくっついてカバーしていたので、しみなかったのでしょう。歯石を除去したことで歯根面が露出し、しみて痛みを感じるようになったのだと思います。こうした症状は一過性のことが多く、時間とともに痛みも消えていきます。
また、歯と歯の間をふさいでいた歯石を除去すると、すき間が空いたようになりスースーすることもあります。これらの症状は、歯石が取れたことで歯ぐきが本来の健康な姿に戻り始めているサインです。歯周病治療の最初のステップだと捉えましょう。