未来健康通信2024年5月号
【今月の特集】
『顎関節症とは?』
「あごが痛くなる」「口が開かなくなる」「口を開けるときに音がする」といった症状の顎関節症。こうした症状が起こる理由は、顎関節のどこに何が起きているかによって異なります。そしてそのタイプは①筋肉痛②ねんざ③クッションのずれ④骨の変形、の4つに分けられます。
①筋肉痛タイプは、顎の周りにある筋肉の炎症が痛みや口の開けにくさを起こしているパターンです。口を開けたときの痛みや頬のだるさなどがあるときは筋肉痛のタイプが多いです。
②ねんざタイプは骨のまわりにある軟骨や靭帯などの組織に無理な力がかかることで症状が現れます。口を開けたときに痛みがあったり、耳の手前のくぼみを指で押すと痛むことがあります。
③クッションのずれタイプは骨と骨の間にあるクッションの役割をする「関節円板」という組織がうまくクッションの役割をできなくなることで引き起こります。口を開けたときにポキポキと音が鳴ったり、口を開けようとしても引っかかるように開かないといった症状があればこのパターンであることが多いです。
④骨の変形タイプは顎関節を構成する2つの骨に変形がみられることで起こります。口を開ける時の痛みや顎関節からザラザラこすれるような音がする時は骨の変形が起こっている可能性があります。特に中高年の方に多いです。
これら4つのタイプに共通している原因としては歯ぎしり・食いしばり、姿勢の悪さなどの日常生活での無意識の癖や習慣、ストレスなどが挙げられます。こうした要因を知り、緩和させることで顎関節症の予防や再発防止につながります。症状が強いとき、ご自身でまず行うべき対応としては、今以上あごに負担をかけないようにするために「安静」を取ることが大切です。負担がかかるほど炎症は悪化するので「痛い」と感じるようなあごの動きは避けましょう。
歯科でも治療をすることができ、レントゲンでの検査、注射治療、飲み薬などで対応する治療や、マウスピースを作成することで顎関節への負担を軽減するといった治療をすることも多くあります。また、ご自身でのケアとして筋肉のマッサージや開口ストレッチの仕方などを詳しく聞くこともできます。
あごと歯は一見あまり関係なく思えるかもしれませんが歯科で対応できることはたくさんあります。あごの調子が悪いと感じている方、顎関節の症状が気になる方は一度歯科を訪れて相談してみると良いかもしれません。
【Drブログ】
Dr 山田 真衣
『秋田ふるさと村』
みなさんはスタンプラリーの賞品に応募したことはありますか。以前に道の駅を巡ってスタンプを集めるキャンペーンに参加したことがあり、なんとそこで秋田ふるさと村の入館券と食事券が当たったのです。こういった抽選にはことごとく落選するタイプだったので、とても嬉しかったです。さっそく先日、初めてのふるさと村へ行ってきました。
お食事処や市場だけでなく、工芸工房や美術館、アスレチックもあって一日中楽しめそうな施設でした。中でも私が好きだったのはプラネタリウムです。秋田は星がきれいに見えるので、空を見た時にいつか星座が分かるようになりたいと思っていました。プラネタリウムでは春の星座を解説していて、必死にカタカナの名前や探し方を覚えましたが実際に夜の空を見た時はどれが何だか…見つけるのが非常に難しかったです。
常にイベントが開催されているようです。秋田市からは少し距離がありますが、今後も定期的に遊びに行きたいと思います。
写真はお昼に食べた西馬音内(にしもない)そばです。うどん派だった私も、最近は蕎麦の旨さが分かるようになってきました。天ぷらそばとても美味しかったです。
【そこが聞きたい!Q&A】
Q. ブリッジがグラグラしています。どんな状態でしょうか?
A. まず考えられるのが、ブリッジを固定しているセメントが劣化して外れかけているケースです。支えの歯がむし歯になっていないか、コア(土台)から外れていないかなど、歯科医師の診察が必要でしょう。もう一つ考えられるのは、支えている歯自体が歯周病に侵されているケースです。グラグラしているということは、歯周病がかなり進行していることも考えられます。改善しなければ抜歯もやむを得ず、ブリッジも作り直しか、部分入れ歯など別の方法も考えねばなりません。ブリッジにしたところは汚れがたまり易く、歯周病になりやすいです。毎日、きちんとケアするようにしましょう。