過酷な日々でした 2021の冬
いよいよ3月となりました。
今冬ほど、春が待ち遠しく思えたことは、未だかつてありませんでした。
というのも、いくつか理由があるわけです。新型コロナ感染症対策の長期化と精神面での疲弊は、誰でもあるでしょう。 それに、追い打ちをかけるような風雪。これまでは雪がそれなりに降っても、今回のように毎度暴風を伴い、道路がホワイトアウトとなってしまうような危険な事態は、そんなにありませんでした。
このような悪天候でも、ご来院してくれる患者さんには、本当に頭が下がりました。
「決死の覚悟で家を出てきました。」と言って来てくださった方…、安全にご帰宅なさることを祈っていました(大丈夫だったようです!)。おまけに、停電もありました。突然に起こったクリニック所在エリア(秋田市内の一部)の夜中の停電は、翌朝も回復せず…。そんな中でも、朝からスタッフ全員がクリニックに出勤してくれたのです!
この日は、あの2011年の震災の経験が生き、電気が来なくても、灯油を使用したライターやマッチで火を付ける対流式(ダルマ?)ストーブを3つ倉庫から出して暖をとり、通電したら即座に診療が出来る態勢を整えて、今か今かと待っていました。
ラジオを付けて情報も収集。
さらに、時間を有効に活用すべく、窓からの光だけのもとで、院内研修も行っていました。
…が、朝から待機するもむなしく、一日休診となってしまいました。
いくつかの課題も噴出しました。ひとつは、電話が使えなくなってしまったことでした。仕事柄、外勤がほとんどないので、社用の携帯電話がありません。そのため、ご来院予定の皆様に連絡が出来ず、停電をしていないエリアの方は、普段と変わらぬ生活としてご来院してくれましたので、ご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ありませんでした。
その後、私たちはこれを契機に、震災や火災のみならず、通常生活下での局地的な停電という事態への対処方法を徹底的に見直すことにしました。患者さんへの連絡方法やご来院した皆様の安全を確保する対策を練り、必要な物品をそろえ、その際のスタッフの対応を全員で学び研修を行っています。
それにしても、除雪作業は過酷でした。毎朝、7時過ぎにはクリニックの除雪を始めるのですが、今冬は厳寒のため、雪が氷となって地面に張り付いてしまい、取れない!金物店から氷割りの秘密兵器を仕込んで、ガッツガッツやるのですが、腕と指が疲弊して力が入
らなくなってしまうのでした。とはいえ、2021年の冬もいよいよ終わりを告げる頃となりました。
なかなか外に出られずに隠(こも)っていた皆様も、どうぞ久しぶりに歯石除去等のクリーニングにお越しください。
一同お待ちしております。