さまざまな数字のお話

まず初めに三ケタの数字から。333、634、という数字を見て何のことかわかる人?その方は、相当な通（つう）ですね。
昔、世界で一番高い建物と言えば、パリのエッフェル塔でした。高さはちょうど300m、1889年完成。
333は、東京タワーの高さ（ｍ）です。1958年に完成し、約51年半は日本一の高さでした。
そして、それをしのぐ高さになったのが電波塔で世界一の高さを誇る東京スカイツリー。
634mで ム・サ・シ、東京近辺の旧国名である武蔵国（「むさし」のくに）の語呂合わせを考慮した高さに決めたといいます。
世界一の建物は、アラブ首長国連邦の「ブルジュ・ハリファ」、その高さは、828mというから驚きです。しかし、サウジアラビアで建設中の「ジッダ・タワー」は、1,100mを目標に2020年に完成だとか。
1㎞超える高さですよ！
どんぐりの背比べをすると、日本では、103m、108m、144mという高さの建造物があります。それは何でしょうか？正解は、上から通天閣、神戸ポートタワー、ポートタワー「セリオン」でした。セリオンも有名どころに負けてないじゃないか！
次に4ケタの数字。2020と書いて、何と読みますか？
ニーゼロニーゼロですね、東京オリンピック。
不思議な読み方です。ニーは、「二」の日本語、ゼロは、数字の「0」ですが、日本語ならレイ「零」じゃないかと思うわけです。
2020 外人さん読めますか？
まっ、いいか。こちらの数字は、いかがでしょうか、8020。
コレは、歯科界の取り組みで、ハチマルニイマル。
1989年（平成元年）より厚生省（当時）と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。
そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。
それも、徐々に達成されつつある現在、次は、8028というのは、いかが？
その意味は、親知らずを除き永久歯は、28本なのです。すなわち、「80歳になっても、全部の自分の歯を保とう」というわけです。最近の若者たちが80歳になる頃は、そんな時代が訪れるかも知れません。
8050となると、話しがちょっと違う。まさか、50本の歯がある人なんて、いません(^o^)
コレは、社会問題です。引きこもりの若者が長期化すれば親が高齢となり、収入と生活面や介護に関してなど、さまざまな問題が発生するようになります。
80代の親と50代の子の親子関係になると、該当している親には収入がなくなっている状態がほとんどであり、諸事情から外部への相談も難しく、親子で社会から孤立してしまいます。状況によっては、最近の悲惨な事件となることもあるのです。
最後は、2040…「日本の将来推計人口（平成24年1月推計）」によると65歳以上の高齢者人口は、2040年に3,868万人でピークを迎えることになりそうです。
そこで本日のまとめです。歯科界では、歯科医学会が主導する形で、口腔健康管理をベースとして、ライフステージに応じた口腔機能管理を行うという事業を発展させていくようです。
私は、もう5〜6年は現役世代なので、秋田の地域医療として、そうした事業の一端を担っていきたいと思います。

いよいよ本格的な夏の到来となります。
診療室内は、涼しげな環境を整えるようにしております。
スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちいたしております。