平成の大改修(内部配管編)
診療所の運営は、まさに山あり谷あり、これまで幾多の難関を越えてきました。
さらに、今もビッグな試練を受けております。
というのは、港町歯科クリニックは、間もなく30周年となり、いよいよ順調経営へと歩みを進めている、と喜んだのもつかの間、2月の下旬に排水管の清掃をしてもらっていたら、ある診療台との接続部で大破裂が起こったのです。
そこで、今回は、先人に学ぶ。一休さんでいきましょう。
*一休宗純(いっきゅうそうじゅん)は、室町時代の臨済宗大徳寺派の僧。どういう人かというと、足利義満と一休の問答が有名。
「屏風絵の虎が夜な夜な屏風を抜け出して暴れるので退治して欲しい」と義満が訴えたところ、一休は、「では捕まえますから虎を屏風絵から出してください」と切り返し、義満を感服させたのでした。
そんな頓知の効いた彼ですが、悟りの言葉が次のようにあります。
「有漏路(うろじ)より 無漏路(むろじ)に帰る一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け」と詠んだ。
有漏路の「漏」は煩悩の意味。つまり「人生は(煩悩溢れる)この世から、来世までのほんの一休みの出来事。雨が降ろうが風が吹こうが大したことない」という。
さらに、一休は他界する直前、「この先、どうしても手に負えぬ深刻な事態が起きたら、この手紙を開けなさい」と弟子たちに1通の手紙を残した。
果たして数年後、一休の弟子たちに今こそ師の知恵が必要という重大な局面が訪れた。固唾を呑んで開封した彼らの目に映ったのは、次の言葉だった。
「大丈夫。心配するな、何とかなる」
豁然!そう、何とかなる。
悪臭がクリニック内を包み込み、ご来院した皆様に大変なご迷惑をおかけしました。
現在、診療台1台を廃棄、エリアを閉鎖して、床や天井を剥がし、排水管をくまなく調査し、高圧洗浄を終え、いよいよ万全の状態に再建すべく、奮闘中です。
これから数度の工事をするため、30年目の大改修となります。
皆様にご不便をおかけいたしますが、何卒、ご理解の程を、お願い申し上げます。