木こりの歯科医
いよいよこれから冬本番ですね。我が家では、今年薪ストーブを設置してから初めての冬です。もともと妻の実家にダルマ式(時計式)ストーブがあり、薪で暖をとるのが小さいころから当たり前だった彼女は、以前から設置を希望していました。しかし、私は薪を割ったり、斧を握ったりしたことすらありません。手間がかかるし、温度調節も難しいし、臭いも少なからず出る。また、薪割りをすることになるのは確実に自分だったので、最初は反対しましたが…。暖かさは捨てがたい魅力です。希望を叶えないわけにもいきません。まず、秋田の森林組合から30~40cmにカットした、トラック数台分の丸太が山積みで届きました。あまりの量に最初は驚きました。丸太1本を4~6等分に割っていくのが、私の仕事です。専門業者に聞くと大体全て割るのに1ヶ月は要するとのこと。それから通常2~3か月外で乾燥させ、含水率(木材中の水分量)を下げることで、燃料用の薪としてようやく使用できるようになるのです。はっきりいって、手間で大変。楽しみ、趣味としてやってくださいと言われましたが…。薪ニーズは年々増加傾向にあるらしく、我が家にはかなり遅れて10月に木材が届いたため、前述した話を考えれば、今年の12月にはどう考えても間に合いません。斧の使い方、薪の積み方などのレクチャーを受け、いざチャレンジ。文句なんて言っている暇はありません。やり始めると、なかなか苦し、楽しい変な感覚。徐々にコツをつかみ、割るペースも上がります。最初は筋肉痛に悩まされましたが、今ではかなり慣れたものです。木こりのようにパンパンハイペースで割っています。まさに、好きこそものの上手なれ。元々体を動かすのが好きなので、休日、あるいは仕事から帰宅後に黙々と楽しみながらやれるようになりました。もうすぐ初めて1ヶ月で、全て割り終わります。達成感と、今まで自分が知らなかった世界が味わえ、自分は自然と触れ合って黙々と作業をすることが、ちょっと向いているのかも…と感じました。今後の課題は、息子達にいかにさりげなく、この仕事を受け継いでいかせるかです(笑)。(Y.I)