備えあれば…
晴天で、風も穏やかな休日の出来事です。まさに自転車日和で、自宅から寒風山を目指し快調に走っていました。1時間ほどで麓近くまで来たとき、なんとなくペダルが重くなった抵抗を感じました。自転車を降りて指でタイヤを押してみると、わずかに空気圧が下がってきているような?もしや、パンクの可能性が?!でも大丈夫、普段から修理セットは積んでいます。ロードバイクのパンク修理は、穴をパッチでふさぐのではなく、その場でチューブを交換する作業なので、近場でも替えのチューブと空気入れは積みっぱなしにしています。まだタイヤの張りは十分にあったので、山頂まで登ることにしました。無事に登って順当に下ったものの、また平地になると明らかにタイヤのへこみが増してきました。あ~、やはりパンクかぁ、修理しなきゃ。このとき、悲しい事実に気が付きました。いつもはあるはずのところに、ないのです…。そう、空気入れが…。そういえば、先日、洗車をした際に取り外していた…。できるだけ後輪に負担がかからないように走るも、そこから5㎞ほどで、パーンっ、という大きな破裂音とともに完全に空気が抜けてしまいました。自宅までは、まだ20㎞以上ある地点。自転車屋は近くになく、ダメもとで、タクシー会社に電話してもやはり×。チェーンロックは積んでおらず、どこかに停めて帰ることもできません。ごつごつとハンドルから伝わる衝撃と振動、車体へのダメージを心配しながら、非常手段としてパンクしたまま、のろのろと自宅まで辿り着きました。後日、タイヤとチューブを交換しましたが、再度パンク。結局、ホイールも交換する羽目になってしまいました。出発前の装備点検の重要性を痛感した、夏の悲劇なのでした。