親の心、子知らず
保育園に通っている娘は外に落ちている木の実や種を集めるのが大好きで、公園に行く度に何かの種やどんぐり、松ぼっくりなどをお土産と称し、持って帰ってきてくれます。
特にお気に入りなのが、保育園の近くの公園にある藤の花の種です。さやに入った枝豆のように見えるらしく、『おっきい豆っこ!』と言って、よく持って帰ってくるのです。
子どもらしくてかわいいなぁ、と思う反面、家にずっと置いておくのは汚なかったり、虫がわいたりもするのでちょっと困りもの。しかし、お土産という名目でプレゼントされている以上、無下にもできません。娘に気付かれないように、目の届かない所にこっそり捨てたり、外へ出したり、といった攻防が日々繰り広げられています。一度ゴミ箱の中で、【豆っこ】を発見したときは大変でした。『誰?豆っこ捨てたの?!』と大層ご立腹で、大人は『誰かが間違ったのかな?テーブルから落ちたんじゃない?』等と誤魔化すのに必死でした。
自然に触れ合って(?)伸び伸び育っていることを喜びつつもあまり家には持ち込まないでほしい複雑な親心なのでした。(夏)