「人気」をみて「沈黙」を思う
昨年のことになりますが、回を重ねて見ているうちに、すばらしいなあと感動したのは、PPAPです。
PPAP??
皆様は、すぐわかるのでしょうね。PIKOTARO(ピコ太郎)さんのペンパイナッポーアッポーペン(Pen-Pineapple-Apple-Pen Official)です。
ピコ太郎さんのプロフィールを調べてみると、1963年(昭和38年)7月17日生まれの53歳。千葉県出身のシンガーソングライターであり、78歳の妻がいる。血液型はA型。パンチパーマのかつらにヒョウ柄の服を着て、サングラスをかけた風貌。尊敬するシンガーは、スティービー・ワンダーやマライア・キャリー、石川さゆり、杏里など。
また、ジャスティン・ビーバーに恩を感じている。
ある日、テレビを観ていると、白ぶちのメガネをかけた芸人に気づきました。
その人の名は、古坂大魔王(こさかだいまおう)。どうやら、この人が変身するとピコ太郎さんになるのですね。
私がこのPPAPに着目したのには、わけがあります。
そのひとつは、なぜ、突如「人気」が出たのか?
流行らなかった頃=「沈黙」の時期は、何をやっていたのか?どのように力を蓄えていたのか?という疑問でした。
彼は、1992年にお笑い芸人としてデビュー。
しかし、さしたる成果が出ず、2003年には芸人活動終了。音楽中心の活動に切り替えたものの今ひとつの状況だったようですが、2008年からは、音楽活動のかたわら、お笑い芸人としても本格的に活動を再開していたのです。
PPAPは、芸歴24年目にして、お笑いと音楽の二つを地道に努力した結果、人気が爆発したといえるでしょう。
遅咲きで才能を開花させた人々には、必ずサイレントの時間、すなわち、「沈黙」の期間があります。それは、静かに力を蓄えつつ、じっと伏(ふ)している状態と考えられます。
私は、「伏すこと久しきは、飛ぶこと必ず高し」(菜根譚)という言葉が好きですが、まさにピコ太郎さんが実現しているように思うのです。
ところで、わがクリニックにも、ピコ(Pico)さんが二つあるのをご存じですか?
もう少しすると、ピコさんがもう二つ増えます。うちのピコさんも、これを機に、大活躍して欲しいものです。(Pico:ZEISS歯科用顕微鏡の商品名)