カーナビが何も話してくれない!
車で自宅を出発し、北インターから象潟まで自動車道に乗り、そこから国道におりて、山形県へ。
次に、山形県から新潟県の日本海沿岸を縦走し、ひたすら走り続けると、富山県の手前で糸魚川市にたどり着きます。そこから1時間ほどで、ようやく白馬八方尾根スキー場に到着。およそ500キロメートルの道のりを走破しました。
八方は、1998年長野オリンピックの開催地のひとつ。単体のスキー場としては日本国内最大級のスキー場であり、コース数は13 本、最長滑走距離8キロメートルを誇ります。
あの舟木選手、原田選手が出場し個人と団体で金メダルをとったジャンプ台もすぐ近く。団体戦で先に飛び終わった原田選手がテレビの画面で「ふっなきぃ〜、あ〜」と涙まじりで最終ジャンパーの舟木選手を待ち、異様な緊張感の中、舟木選手が125メートルを飛んで金メダルにつながったあのシーンが思い出されます。あれっ、記憶にある方、いませんでしたか?
それにしても、カーナビは、ときおり、思いがけない展開になります。
うちの車のカーナビがいささか古いせいか、道中で新しく開通した高速道路に遭遇すると、めっぽう弱くて、対応できず悩みだし、無口になります。
帰りのルートをナビに、糸魚川〜新潟市経由日本海沿岸道路を走り、村上〜酒田へと抜けるつもりで入力すると、高速道路が糸魚川→秋田北インターとなったので、それで設定OKと思いました。
ところが、なんとその中味は、新潟から磐越道に引き込み、東北道に入るという、山まわりルートになっていたのです。あわや福島山間部に引き込まれそうなところでしたが、「あれっ、おかしいな?」という自分の感覚を頼りに、一生懸命、道路標識を見ながら何とか回避し、予定の日本海沿岸ルートへ入ることができました。ところが、そこでナビがヘソを曲げちゃったのです。
「リルートを開始します」という音声案内の後、2時間もの間、口をきいてくれない。
一人で夜道を走っていて、ナビが何も話してくれないと、寂しくなります。どうにか、気を取り直してくれたのは、秋田に入ってからでした。
そんなドライブの旅でしたが、目的であった、全日本スキー技術選手権大会の観戦は、選手の迫力ある滑りと臨場感に圧倒されつつ、ハラハラドキドキ、楽しむことができました。
娘は、幾度かのスーパーランを披露し、予選通過し、本選も突破。決勝まで駒を進めて、日本の女子で十一番目に上手なゲレンデスキーヤーに認定されました。
思い出深い2016年のウインターシーズンでした。
いよいよ秋田も春光うららかな季節を迎えました。秋田にも、もうすぐ、桜の便りも聞こえてくることでしょう。
新年度を迎え、当クリニックは、一同気持ちを引き締めて、皆様のご来院をお待ちしております。