温泉天国 秋田っていいな
秘湯(ひとう)!
温泉好きにとっては、何か胸をくすぐる言葉です。
秘湯は、主に山奥などの交通の便が悪い場所に存在する温泉のことを指し、読んで字の如く、秘=他人に知らせたくないような温泉のことであったと言う。他には、「隠れるように存在する穴場的な温泉地」とか「辺鄙(へんぴ)な場所にあって、人に知られていない温泉」という解釈もあります。
ここで問題です。
【Q1】日本秘湯を守る会に登録された秋田の温泉地は、いくつあるでしょう?
今年は、その中の3つの秘湯に行く機会がありました。
一つ目は、言わずと知れた名湯、知名度抜群の温泉となった乳頭温泉郷の鶴の湯。
駒ヶ岳の山ふところに抱かれ、七つの乳頭温泉郷の中で最も古い歴史を持ち、秋田藩主の湯治場だった由緒ある温泉。今なお、警護の武士が詰めた茅葺き屋根の長屋「本陣」が残っている。車を降りて入口までくると、おっ、ここは何時代なんだ?とタイムスリップしたような錯覚に陥る。
主役の温泉と言えば、やはり、あの露天風呂ですよ。青白色した源泉が引き込まれ、周りはススキに囲まれ、お湯は少しぬるめ。湯底には小砂利が敷きつめられて、足裏からフツフツと温泉が泡となって湧いてくる。周囲の晩秋の景色を伴って、秘湯ならではの情緒をかもしだしていました。
二つ目は、診療所から、南へ1時間半、宮城県との県境近くの泥湯温泉。ここは、地熱活動が活発で、硫化ガスが発生している場所があるため、一部が危険地帯となっております。硫化ガスは、無色透明で、吸い込むと瞬間的に意識がなくなり、場合によっては死に至るということも。
「奥山旅館」には、二つの露天風呂があり、一つは白い濁り湯、もうひとつはそれより少し茶色味がかった濁り湯でした。
極楽!極楽!すると、だんだん意識がもうろうとなって…
ただの長湯しすぎでした。
最後は、西仙北インターからほど近い、強首温泉
樅峰苑。
【Q2】この名前、なんと読むでしょう? スーッと読めたあなたは、温泉通です。
長い風雪に耐えてきた樅(もみ)の木陰に佇む大正ロマンの香りを漂わせる豪農当時の建物。登録有形文化財にも指定されている建物がかもし出す、なごやかな空間と秘湯。樅の木は、なんと樹齢およそ380年以上。それに、ちょうど、イチョウの落ち葉が、山のように積み重なった黄色の庭も風情がありました。温泉は、茶緑の濁り湯で、湯船は檜(ひのき)造り。すみずみまでお掃除が行き届き、お見事なしつらえでした。
秋田っていいな!
「あんべいいな」
「んだ。んだ。秋田。」
さて、当クリニックでは、久しくお越しになっていない方には、年内にお口のクリーニングをおすすめしております。2016年に向けて、スッキリ、つるつる、ぴかぴかのお口で新年を迎えましょう。スタッフ一同、ご来院をお待ちいたしております。