自転車ウェア
スポーツ自転車を乗るようになってから、“どうしてぴちぴちの服装をしている人が多いの?”とよく質問されます。かくいう私もそのようなウェアを着て走ることが多いですが、その方がより快適で自転車を楽しめるからというのが実感です。自転車専用ウェアには、機能的に考えられた様々なメリットがあるのです。見た目の気恥ずかしさを除いては…。以前、私のヘルメット+サングラス+サイクルジャージ上下姿を見た父に、“なんて格好してるんだ!!”と驚かれたことがあります。身体にフィットしたウェア→空気抵抗が少なく、動きやすい。お尻の部分に厚いパッド入りで長距離も楽。派手な色彩→車からの視認性がよくなる。ヘルメット→もちろん転倒時に頭を守る、など他にも多々理由があるのですが…、一般的にはやはり、奇異なタイツ姿に映るのでしょう。ところが、私はそんなぴちぴちウェアを着ることには抵抗がありませんでした。何故なら、着慣れていたから。といっても、決して全身タイツが趣味などではなく、競技スキーでもレースのときは身体にフィットしたレーシングワンピースを着用するものでした。スキーも服装による空気抵抗が非常に大きく、普通のウェアからレースウェアに着替えると途端にスピードが出ます。出過ぎて同じコースでも曲がりきれず、コースアウトしてしまうほどです。そのため、普段から薄めのウェアで練習をしていた私にとっては、自転車のぴったりウェアは当然のものという感覚でした。バタバタすることなく爽快に走れます。しかし、自転車を降りてからが少し問題です。自転車に乗っているからこそのユニフォームであって、たとえコンビニでもそのまま入店することに、やはりためらいはあります。一部の人達はレストランにもそのまま入るそうですが、さすがにそこまでは…。快適さは捨てがたいですが、長距離やルートによって、その時々服装を替えて走っています。(K)