「私の子育て日記」
ついこの間までの暑さはどこへやら、季節はいつの間にか秋になりました。この夏も日焼けで真っ黒になった小学三年生の我が家の息子です。夏恒例、今年も我が家には虫大好き!の彼が捕まえてきた数種類の虫達が次々とやってきました。虫が苦手な私…家の中には入れないという約束の元、彼は毎日虫達の観察に夢中でした。8月の終わり、「俺が捕まえた!」と連れ帰ってきたのは、大きなカマキリでした。それから毎日、帰宅すると「カマキリのエサ取りに行ってくる!」と彼は出掛けて行き、洋服に草や砂をたくさんつけて帰ってきては、捕まえた何かをカマキリのカゴに入れて「たくさん食べるんだぞー」と世話をしていました。(こ、怖い…私は全く見ていません…)そんな日々が何日か続いた頃、三日程雨が続きエサを取りにいけず、このままではカマキリが生きて行けない、今日帰宅したら逃がそうと言い聞かせ、登校する彼を見送りました。そしてふと玄関先を見ると、迷いこんで来たのか小さなカマキリが。なぜか咄嗟の判断で、虫嫌いなのにも係わらず、彼に見せたい一心で捕獲
した私。「うわぁ~」「いやぁ~」など言いながら、無事カマキリのカゴに入れ、
自分も出勤したものの…ふと不安が。あんな大きいカマキリと一緒のカゴに入れて大丈夫か、しかも三日くらいエサをあげてないから腹ペコだよなぁ…。最悪の状況が頭に浮かび1日中落ち着きませんでした。帰宅し、彼に見てもらったところ、やはり予感的中…小さなカマキリに本当に申し訳ないことをしたと大反省。好きな虫を手放したくないはずの彼も、さすがに「逃がして来るから大丈夫、ママンは見ない方がいいよ」とカゴを体の後ろに隠して走って行きました。トホホ…何とも苦い夏の終わりの出来事でした。そして、「また来年、捕まえるから大丈夫!」と彼に嬉しくない励ましをされた私なのでした。(N.I )