よ〜く考えよう！歯の根は大事だよぅ。

芸能人御用達
昔、ある歯磨き粉のテレビコマーシャルで「芸能人は歯が命」というインパクトの強いキャッチフレーズがあったのをご存じですか。
ハイドロキシアパタイトの働きで、口臭や虫歯を予防し白く健康な歯にする美白歯磨き剤と解説されています。最近では、「子供だって歯が命」や「キティちゃんも歯が命」と打ち出して、商品のラインアップの充実がはかられています。
話は、変わって…。

歯内療法
これは「しないりょうほう」と読みます。
文字通り「歯の内部の治療」のことです。一般的に歯の神経の治療と言われ、ムシ歯が進行して歯がひどく痛んだり、根の中に細菌が感染を受けて腫れたりしたとき、歯を支える土台の根の治療として、主に根管治療（こんかんちりょう）という治療法を行います。
私の歯科医学会の主軸は、この「日本歯内療法学会」です。歯科医師の使命として歯を保存したいという気持ちと、そのための良い方法を探究し続けている学会です。そこで、皆様に向けてキャッチフレーズができました。
学会での公募により最優秀に輝いたのがこれ！
「歯は一生の友達、根は一生の支え。」
いいですね〜。まさに、人類にとって「歯は命」、なのではないでしょうか。

基礎工事
根管治療は、例えれば、ビルの基礎工事のようなものです。歯を保存するためになくてはならない重要な治療です。根の中の形や根管の数や形は、歯の種類や状況によりすべて違います。しかも、狭い口の中で、直接見ることが難しく、細い根の管（根管）の治療は、ミクロン単位での細かい作業です。
根管治療は歯科治療の中でも相当な技術を必要とするものといえるでしょう。
私は、1995年にこの根の治療の学会「専門医」となり、17年目になります。
さらに、昨年、港町歯科クリニックは、歯科大学を卒業した歯科医師が専門医となるための研修場所として「学会認定研修施設」となり、研修施設長・指導医をつとめています。
そんな立場で、皆様に、「本当に良い歯の根の治療」を実施していきたいと思っております。
歯の根のことでお悩みの方がお近くにおりましたら、どうぞ、当クリニックをお知らせください。お力になりたいと思います。

なにも「しない」療法
さて、まとめとして、未来健康につなげてみます。
実は、最も大事なこと、それは、なにも「しないりょうほう」です。親父のだじゃれではありません（笑）。本当は、予防が一番です。歯の根の治療なんてしなくていいのが何より良いことなのです。そのためにも、定期的なお口のクリーニングは大切です。くれぐれも、お忘れなく！