3.11を振り返って
東日本大震災からちょうど一年がたった今年の3月11日。
皆さんはどのように過ごされましたか。
テレビでは大震災を振り返る内容のドキュメンタリーやらニュースが流れ、思い出したくないと思う反面、色々思うことの多い1日だったのではないでしょうか。
私の場合は今年は3月11日が日曜日ということもあり、いつもの週末と同じように買い物に出かけて過ごしました。でも街にでると、「3月11日は終日ネオンを控えさせていただきます」と貼って宣伝や看板の灯りを消していたり、店内を薄暗くしている光景が所々目に入り、外に出ても色々なところであの日のことを思い出していました。
幸い東日本とはいっても秋田は他の県に比べて被害もそれほどではなかったのですが、電気がとまったあの日は3月とはいえ、雪も降るとても寒い日でした。電力供給がストップして、その日は回復の見込みなしということでいつもより早い時間に診療を終了し、帰ることになりました。信号が止まってしまった影響で渋滞してしまっているいつもの帰り道…普通なら10分の帰り道を1時間近くかけて帰りました。帰っても電気はつかずアパートは真っ暗で寒くて…。その後の余震も怖くて、結局近くのスーパーの駐車場で車中泊しました。周りには何組か同じように過ごす人たちが…。
その後もガソリンスタンドの長蛇の列に2時間並んだり、スーパーで食品を得るために営業していると聞けばダッシュで向かってみたり、食料品を手に入れるのにも一苦労で…。本当に今までにない経験をしました。
もちろん他県の被災地と呼ばれる所では、もっともっとつらくて悲しい思いをしたと思います。そして今も我慢している面もたくさんあります。
私の生活は今はほとんど元通りです。暖かい家で、何でも好きな物が食べられます。それが本当に幸せなことだということを忘れてはいけないと震災を振り返って思いました。まだまだ苦しい思いをしている人たちがいることを忘れず、自分たちができることを精一杯、そして継続して行っていくことが大切だと思います。震災で思ったことや学んだことをこれからも忘れずに生活していきたいと思います。(ナ)