あなたの仲間がここにいる!
先日、私の歯科医師人生の基礎となる卒業直後に勤務研修をさせていただいた札幌・日之出歯科診療所で、ある歯科協議会が開催された。そこには、恩師や共に働いた先輩や後輩、スタッフがいた。まるで、その頃から時間が凍結していたかのように、昔と変わらない交流をしていただいた。折しも、東北地区で大震災が起き、不安な時間が続いているため、遠く離れた秋田の地に住んでいても、津軽海峡を越えた札幌に「仲間」がいるという頼もしさと実感はひとしおであった。
その旅の道中で、ある雑誌を読んでいたら、「都会にはもうコミュニティがないんです。」という文章が目に止まった。どういう意味かと読み進めると、「ほとんどの都会人は仮住まい感覚でいる。だから、あの大震災の直後に、自分だけはと、買い占めや買いだめが発生した。つまり、自分さえ良ければいいという発想になっており、仲間を思いやる気持ちがなくなってしまった。」とのことだった。悲しい出来事である。人と人の生身の付き合いが薄れつつある現代を象徴しているのかもしれない。例えば、昔からの地域の商店は消え、コンビニのバイト店員と客という軽薄な関係なのである。
さて話は変わって、最近思うこと。定期的なクリーニングに来ていただき、お口の健康を守るということの本当の意義はどこにあるのだろうか?それは、上に表示のような図式であってくれれば、いいなあと最近思っています。
コミュニティというのは、「一定の地域に居住し、共属感情をもつ人々の集団。」となっています。ある一つの共通目的を持った仲間の集まりと言っていいかと思います。今や、未来健康通信(MK通信)を通じたコミュニティは、数千人となっています。港町歯科クリニックを単なる治療機関と思われる場合、それは、コンビニと客の関係と変わらないと思います。店員はその客のことも知らないし知ろうともしない。しかし、私たちは、皆様との相互理解と協調をベースとして診療活動をしております。売ったり買ったりで終わりの関係とは思っていません。
私たちのコミュニティは、「あなたの歯のことを、あなたより考えている人がいる」という視点から、お口の健康を維持増進するための「あなたの仲間」であり、「あなたの人生の同伴者」であり続けていたいという思いでいっぱいなのです。
ぜひ、これからも、健康の道を一緒に歩み続けましょう!