2011年 迎春
今年は、卯年(うさぎ/兎)。良いことがピョンピョンあるといいですね。
ところで、元旦にお屠蘇をお飲みになった方もいると思いますが、お屠蘇っていうのは、漢方薬をお酒に浸した飲み物で、胃腸機能を整え、気を巡らし、身体を芯から温め、寒い季節の病気を予防する効果があるそうです。知っていましたか?
話は変わって、新年早々、問題です。
皆様は、大人の歯は何本あるのか、ご存じですか?
(解答は下記*です。)
昨年末に、平成21年の国民健康・栄養調査から、いくつか注目すべき結果が公表されました。
40歳代で自分の歯が20本以上ある人の割合は、93.8%ですが、50歳代80.9%、60歳代64.1%と減少し、70歳以上になると29.6%、75歳〜84歳では26.8%と4人に1人しかいなくなってしまいます。
なぜ、20本という数字が出てくるかというと、75歳以上で20本以上の歯を有している場合は、83.8%の方が「何でも咬んで食べることができる」と回答しているのです。
ですから、健康で満足な食生活を送るためには、20本以上の歯が残っていることがとても重要なポイントとなるのです。
一方で歯を失う一つの大きな原因となる歯周病については、進行した歯周炎があると自分で気づいている方の割合は、50歳代32.6%、60歳代36.8%となっており、比較的高いように感じました。
つまり、これから歯周病の進行により歯を失う危険性を多くの方が持っているということになります。
そうした点を踏まえて、平成23年の年頭に当たり、私が述べたいことは、皆様の健康と長寿のためには、お口の健康という視点が欠かせないということです。お子様のいるご家族の方には、幼児期から学齢期(14歳まで)の虫歯の予防が、大人になってから虫歯の治療で苦労しない、さらに、歯周病にならないキーポイントでもあることも認識していただきたいと思います。
さまざまなことを「今年こそは!」と決意する新年かと思いますが、ぜひ、お口の健康のためのクリーニングを忘れずに。
当クリニックでは、プロフェッショナルケアを提供し皆様の健康を支援しております。
*すべての歯が健全であれば、28本(親知らずも入れると32本)が正解です。