手伝いを通して
11月13日、『りんごもぎ手伝って』というメールが実家から届き、次の日の日曜日にタイヤ交換も兼ねて実家に行ってきました。11月の半ばはりんごの収穫真っ盛りの時期で、その日は珍しく兄もりんごの収穫に借り出されたようでした。小さい頃から両親がりんご畑で働いている所を見てきましたが、本格的に手伝いをした記憶はなく、いつも遊び半分でした。
いざ、収穫へと長靴と軍手をつけて、りんご畑に向かい、それぞれりんごを入れるカゴを持って各自りんごの収穫開始です。ここで重要なのがりんごの茎をとらずにもぎとること。りんごの頭にぴょんとついているあの茎がないとりんごの商品としての価値が下がってしまうそうです。どうせ捨ててしまう部分のはずなのに同じ樹からとったりんごで価値が違うなんて、変な話だと思いながら、茎をとらないように注意して収穫を行いました。
私が樹の下になっているりんごをもぎ、母は脚立を使って中間を、兄が上下降できる機械に乗り、てっぺんを担当しました。一方父はそれぞれが運んできたりんごの仕分け作業です。父と母は黙々と各自の仕事をしていましたが、私と兄はりんご収穫自体2、3度しか経験したことがないので、意外と楽しみながらのお手伝いになりました。よっぽど楽しそうだったのか、近くで同じようにりんごの収穫をしていた近所の方にも『そっちは大勢で楽しそうだなー』と声を掛けられ、少し恥ずかしさも感じながら無事一日が終了。父がその日目標にしていた範囲は終えることができたようでした。
今回の手伝いでは、普段は何とも思っていませんでしたが、両親の仕事の大変さと、農家の人達が味だけでなく見た目にも気をつけて、色々な野菜や果物を私たち消費者に届けてくれているということを改めて感じました。これからはスーパーで野菜を買う時は農家の方々への感謝の気持ちを忘れずにいたいと思います。(ナ)