私の子育て日記
先日まで、生え変わりのためグラグラする前歯にビビり「ご飯が食べられない」だの「歯磨きできない」だのとメソメソしていた我が家の息子(6歳)ですが、やっと乳歯が抜け、可愛らしい大人の歯が顔を出しました。「絶対に虫歯にしちゃいけない!」と連日私に言われ続けているためか、自覚が芽生えてきたからなのか、今までやらなかった朝食後の歯磨きを自ら進んでやるようになりました。「今日は何を使おうかなー?」と何種類かの歯磨き粉の中から使うものを選び、張り切って磨いている彼です。
子供の頃、虫歯で治療をたくさん受けてきた私は、自分が得ることの出来なかった〈虫歯ゼロ〉を彼にプレゼントしたく、今まで飴やキャラメルをあまり食べさせたことがありません。(それだけで大丈夫な訳ではありませんが)そんなある日、保育園に彼をお迎えに行き、車に乗ろうとすると「これあげる」とお友達がキャラメルを一つ差し出しました。「うわ、キャラメルいらない!」と心の中で思ったものの、彼は「ありがとう」と受け取ってしまいました。また、お友達のお母さんもいたため、いらないと返す訳にもいかず、そのまま車に乗りました。私「キャラメル食べられないよ」彼「食べる!」私「いつも食べてないでしょ!」彼「食べたい!」というやり取りを、お互い意地になって何度か繰り返したところで、私が「じゃ食べていいよ!でも虫歯になっても知らないからね、どうぞ!」と突き放すと…彼はうわーん!と泣き出し「キャラメル、たーべーなーいー!」と叫びました。そしてしばらく号泣…あぁ、大人気ないことをしたなぁと反省しました。
後日、ポツリと「僕、大人になったら飴とかキャラメルいっぱい食べたいなぁ」と彼。いつか、それまでの反動で食べまくったりして…あまり強く禁止するのも逆効果なのかも、と複雑な気持ちになってしまいました。こんな親の気持ちを解ってくれる日は、まだまだ遠いようです。今のところ何とか虫歯ゼロ、彼の輝く白い歯に、憧れの眼差しを注ぐ私です。(N.I)