ご機嫌な職場
『「不機嫌な職場」〜あなたの職場がギスギスしている本当の理由〜』という新書が販売されています。表紙には、各メディアで話題沸騰、10万部突破!!と書かれてあります。ということは、世の中には、いかにたくさんの人々が会社で苦労しているのかという裏返しなのでしょう。
当クリニックでも、1年前のいまごろから、診療所の構造・人事変化にともない、機構改革し、「社員が楽しく生き生きと働ける職場」を再構築してきました。着々と段階を経て、時を過ごしてきました。その結果、驚くほどの効果を上げ、今、当クリニックは、見ちがえるほどに成長しました。そして、先日、月例の全員ミーティング研修会を行った時のこと。研修の一環として、港町歯科クリニックでの感動体験1分間スピーチが行われました。ビックリするほどいい話がたくさんあったのですが、ここでその内容を要約し二つご紹介します。
●第一話
私は消毒部門で、Aさんが事情があって数日間休みとなってしまい、本当に一人いないだけで、なんて業務がたくさんあって忙しいのかと痛感していました。その時、誰からともなく、スタッフが次々に、「何か手伝えることはないですか?」「私がこれやるよ!」と声をかけて、手伝ってくれました。その時、ありがとう!の感謝の気持ちとともに、私は、この人たちと一緒に仕事をする仲間になれて本当に良かったと思いました。
●第二話
技工部門のチーフBさんがケガで長い間休むことになってしましました。私は、一人おろおろと、どうしようどうしようと動揺し焦っていました。その時、技工室にスタッフが来るたびに、励ましの声をかけてくれました。それが、不安で一杯だった私の心をしっかりと支えてくれました。また、Cさんは、お昼に私のためにお菓子を買いに行ってくれて、「午後もがんばろう!」と差し入れてくれました。私は、皆のその気遣いがうれしくて、ずっと涙が止まりませんでした。
他にもいい話がいっぱいありました。スタッフみんなが感動の涙涙涙!私も、不覚にも・・・。まさに、私が求めてきたお互いに協力し合える組織ができたのでした。困っている人に手を差し伸べ、それに感謝し、その人が逆に今度は手を差し伸べる、その連鎖ができたのです。
では、何をやってこのようになってきたのでしょうか?筆舌に尽くしがたいたくさんのことがあります。ただひとつ、私がこれまで20数年間、もっとも大切にしてきたこと、それは、スタッフの「心を自由にする」ということです。職場というものは、実にとらえがたい難しい存在です。まだまだリーダーとしてスタッフのためにやることはたくさんあります。課題山積ですが、ますます「ご機嫌な職場」となるための大いなる思いを持って歩んでいくつもりでおります。
当クリニックの中でも、陰ながらさまざまなドラマがあります。皆様にも、そんなスタッフの仕事に対する熱き思いが伝われば幸いです。是非、声をかけてやってください!