チャレンジ2009, Jan.
それはそれは、朝から快晴の日曜日であった。
前夜、長女と話をした。「明日はスキーにでも行くか?」「じゃ、どこ行く?」「オーパスか?がんばってたざわ湖にするか?」ってな会話があって、たざわ湖スキー場に決定。
折しも、そこでは秋田県中学校スキー大会が開催されているとのこと。そこで娘は手際よくスピーディーな携帯メールで友達と連絡を取って、現地で落ち合う約束を取り付け、ニコニコしていた。
スキーヤーの1日は、とても早い。角館を7時40分頃、通り過ぎた頃は、もう日差しがまぶしかった。そこで私は考えたのでした。やや風邪気味でノドが痛い。しかし、こんな絶好のコンディションは、滅多にあるわけではない。数年に一度かも知れない。そして、たまたま、スキーバッジテストが開催されるという日程がわかっていた。う〜ん?受けてみるか!
小さい頃からスキーをやっていたが、下手の横好きながらも、アルペン競技をやっていたので、これまで、基礎技術のスキーというのには、とんと縁がなかった。ようやく、平成16年(というから4年前)に、娘たちの引率で行っていた雫石スキー場で初めてバッジテストを受けて、2級をもらっていたが、それ以来のことである。
案の定、たざわ湖スキー場に到着すると、晴天で気温は下がり、雪質も軽く、これ以上ないすばらしい状況であった。準備をし、まず、午前中の事前講習を受講することにした。そういえば、そうだった。この講習を受けないと1、2級は受験できない決まりのようだ。娘は、あっという間に、友達と出会い、糸の切れたタコのように、どこかに飛んでいってしまった。
いきなりてっぺんに上がり、急斜面の小回りから、講習が始まった。この日の山から見下ろすたざわ湖は、絶景なり。日本でも有数の景色ではなかろうか!大回り、総合滑走、中回り、不整地コブ小回りと5種目をやったが、普段の運動不足のせいで、よれよれである。おまけに、指導員の先生から各種目ごとにたくさんのアドバイスをいただき、何がなんだか混乱して滑り方がわからなくなってしまい、頭もよれよれである。(料理に例えるならば、種目の違いによっては、寿司と天ぷらほどの内容の違いがあるのです。)何とか講習を終え、午後からのバッジテストを受けるのかい?自問自答。落ちて元々だから、やってみるか!
かくて13時よりテストが開始。なんと快晴だったお天気が崩れ、斜面の凸凹が見にくい曇り空になっちまっているではないか!「やっぱり止めれば良かった。」必死になって、それぞれの種目ごとの滑り方の戦略を考えた。自分の実力なりにできる範囲で、どうしたらいいのかを。いきなり一番スタートから滑り出し、一つを終えるごとに、次の滑り方を一生懸命考えて、やり終えました。そして結果の発表、緊張しましたが……合格。
エネルギーを使い果たしたため、次の日からは、完璧な風邪にかかってしまいダウン。五十の手習いならぬ、もうすぐ五十男の2009年冬のある日のチャレンジでした。