夜汽車
遠くで電車の走る音が聞こえてくると思い出すことがあります。子供の頃、父の仕事の関係で線路のすぐそばで生活するという環境で電車に慣れ親しんで大きくなったような気がします。貨物列車が何車両編成か数えてみたり、電車についている文字「アホ」「アキ」「モリ」とか訳のわからない文字が書かれているのですが、そんな文字を読んだり、行き先を見たりして遊びました。今はゆっくり電車を眺めるとか、行き先を確かめるわけでもなく、あ!「こまち」だ。東京方面行きか・・・で終わってしまいます。最近は、自宅で夕暮れ頃から夜になって、電車の走る音が聞こえると、子供の頃の思いがよみがえり、夜汽車に揺られ乗車している人は、どんな思いを胸に遠くの地を目指しているのかとひとりでいろいろな事を思い巡らせて楽しんでいます。(e)