新たな診断価値の創造
秋田県で初のフィンランド・プランメカ社製の歯科用CT撮影装置プロマックスが、当クリニックに2008年4月に導入されました。
従来であれば、医科の病院にCT撮影に行かなければいけなかったところが、当クリニック内で撮影ができることになったのです。
※CTとは?:コンピュータ・トモグラフィー(断層)撮影の略称。英語のComputed Tomographyの頭文字C-Tの組み合わせ。
X線を利用し、お身体の輪切りの断面画像をコンピュータソフトで解析して再構成して、表示します。
CTと言えば、医科用の大きなもので、トンネルの中に身体が吸い込まれるような装置をイメージしませんか?ところが、当クリニックに導入した歯科用CT装置は、最新のテクノロジーにより、従来のデジタルパノラマ平面(2D)X線写真を撮影するのと同様に簡単に撮影できます。ですから、撮影に伴う患者さんの負担は、わずかです。この1台でいままでの2D平面X線写真であるパノラマ、セファロ、トモグラフィーも、すべて撮影できるオール・イン・ワン(all-in-one)タイプとなっているのです。また、撮影は1回194度のスキャニングだけ、実効X線照射時間も7.2秒と短時間に抑えられており、お身体に優しい撮影装置なのです。
歯科用CTといっても、いろいろな機種があります。
撮影装置の良し悪しもありますが、実は、もっとも重要なのは、CT撮影した画像を画面表示するコンピュータソフトウエアなのです。当クリニックの歯科用CTは、お口の中の状態を縦・横・正面の3方向でのスライス断面を、さまざまな表現で表示できることはもちろん、斜めにもスライス断面を表示することができるという画期的なソフトウエアを搭載しております。また、画像築造により、実際の顎の状態と同じようにな立体画像も表示できるようになっております。その結果、より充実した診断価値の高い3次元(3D)画像となっているのです。
5月は、CTの慣らし運転(?)ながら、快調な滑り出しをしました。インプラント治療では、いままで以上に安全に実施できるようになったと確信できました。また、平面X線写真で見つけることのできなかったお口の中の疾患が発見された方もいます。かくいう私も、実は、港町歯科クリニック記念第一号としてCT撮影をしてもらい、どきどきしながら自分の3次元(3D)画像を見ました。そして、ホッと一安心。ガンは見つかりませんでした(笑)!治療の必要に応じて、私たちから、CTの撮影をおすすめしますが、もし、ご自分のお口の中の状態をすみずみまで調べて「安心」したい方は、どうぞ、お申し出ください。