人生を変えた一言
私は主に、定期健診でいらっしゃる方を診させていただいています。数日前にいらっしゃったMさん。「前歯の固定取れちゃったんだよー。もうグラグラだからしょうがないんだけどね・・・。」月に1度、遠い所からクリーニングに来てくださる方で、もう何年も通われています。クリーニング中は話もはずみ、今回はその前歯の歴史について話して下さいました。歯周病のうえに、喫煙をしていたMさん。そこで、理事長が言ったこと・・・。「Mさん、もう、ここでできることは何もないから、来なくていいよ。」「どうしてですか?何とかしてくださいよ。」「タバコやめないなら、これ以上治らないから来ても意味ないですよ。」Mさんの人生を変えた一言だったそうです。その後、Mさんは禁煙したそうです。今残っている前歯は、『昔の不摂生の証』だそうです。自分の歯が1本でも多く残っているということ。それは、普段の生活、「食べる、話す、笑う」をする中でとても重要なことだと思います。私の立場としてできること、患者さんにしてもらうこと、その中でできる限りの対応をしていこうと、今回のMさんとの会話で改めて思いました。(sk)