コロラドからやってきた友人
インプラントの細い骨を拡大する際に使用するスプリットコントロールをという器具があります。それを数年前の国際インプラント学会(ICOI)の折に見つけ、「この器具は、絶対に日本の患者さんのために使えるものだ!」と確信し、日本に輸入してもらうように仕掛けたのが、私でした。
その販売元の会社社長のAlexが、2月中旬に秋田にやってきました。昨年のICOI・サンフランシスコに研修に出かけた時に、彼と会い、スキー談義に花が咲き、是非、日本でスキーをしたいという思いをもったようでした。
とは言え、日本に来ることがわかったのが、2週間前のこと。日程調整をし、さてどうしたらいいものか思案しました。どこに行こうか?どうやったら楽しく過ごしてもらえるのか?私の拙い英語で3日間も大丈夫だろうか?
まず、私の衰えた体力をカバーするために考えた手が、中学1年生の娘を連れて行くこと。どうにか昨シーズンの怪我も癒えた時期だったのが幸いでした。きっと、私がずっと一緒に滑り続けるのは、リスクが高い、ポキッとかプチッとかやっちまったら、患者さんにご迷惑をかけること必至なのですから。さらに、当クリニックにスキー部の後輩がいるじゃないか!とK先生にも、念のために来てもらうことにしました。
スキー場は、国体開催会場となった、たざわ湖スキー場。天気さえ良ければ、眼下の湖の景観は、数多くのスキー場を経験した私の目から見ても絶景である。そして、もう一つが、1993年世界選手権の開催会場となった雫石スキー場。頂上から一気に5kmの滑走距離は魅力的である。その二つに決定。
前夜に秋田に着いた彼を当クリニックに案内してから夕食をし、次の日の朝6時にホテルを出発。このところの数日間の大荒れの天気とはうって変わり、絶好のスキーコンディションとなりました。たざわでは、さっそく頂上まで上がり、滑り出し。国体コースの予定が、難関のチャンピオンコースに迷い込み、それでも、良質のパウダースノーで新雪を満喫。彼は、それはもう子供のように大喜び。コースのほとんど全てを滑り尽くして、初日は終了。レストラン「レラ」横の雪のお家「かまくら」でキリタンポ鍋を食べて、雫石の温泉へ移動し、和風の宿にご案内。
次の日は、娘のホームとなる雫石スキー場へ。まれに見る好天にて、スタートは男子ダウンヒルコースへ。いきなり5kmのノンストップ滑走にトライ。でも大丈夫、雫石スキー場のすみずみまで知り尽くした娘が先導役でGo! K先生もいるから心強い。私はマイペースでゆっくり安全におりてきました。そのあとは、怒濤のように女子ダウンヒル4.5kmノンストップ3本とか、ご老体?に堪える楽しい一日でした。
どうやら、彼の地元、アメリカンロッキーのふもとの有名なスキー場(ベイルやアスペンなど)にも、負けず劣らずの楽しいスキーができたようです。そして、私も彼とそして娘と楽しいスキーができました。ちなみに、そのあと数日間は筋肉痛と疲労で・・・・・?という真冬の出来事でした。