はたらくくるま
まだまだ雪が降ったり晴れたりと不安定な天気が続いていますが、それほど大雪という日は少ないですね。そのため、除雪車を見る機会も少ないです。私は幼いころから除雪車の排雪作業が大好きで、除雪車が来るたびに窓から眺めていました。今でも、除雪車の音が聞こえてくると見に行ってしまいます。家の前に雪を置いていかれないようにというのもあったのですが、やはり“はたらくくるま”が気になるというのが本音です。除雪車にも色々種類がありますが、札幌の大きい通りでは、雪が降るとまずモーターグレーダが出動します。グレーダは前後に長い車両で、中央下部の大きな鉄の板で硬い轍もガリガリと削り、センターライン側から歩道側へと排雪していきます。続いて道路脇に寄せられた雪をまとめるのが除雪ドーザです。雪をよけるブラウという部分の角度が可変で、矢のような形から逆ハの字と自在に変えられます。これを駆使して、ただ雪をまっすぐ押すだけではなく左右にきれいに雪山を作っていく所がまさに職人技。住宅街の道路は主にドーザが行うので、毎回その作業に見入っていました。大きい通りになるとグレーダ2台、ドーザ2台の4台体制での除雪になります。ドライバーによって雪の寄せ方も違うので、対向車線の作業も含めて結構な時間、暇つぶしに見ていることもありました。このように札幌は徹底的に除雪が行われています。ほぼ毎日、数センチの雪でも出動することにやりすぎではと感じていたのですが、秋田に来て、いざ見なくなるとやはり物悲しいものです。雪かきのことを考えれば、降らないにこしたことはないのですが、少し残念です。(K.S.)