ピアノ
私はピアノが大好きです。ピアノを見るのも、聴くのも、弾くのも大好きです。私は、ずっとピアノを欲しがっていました。昔、電子ピアノを持っていましたが、不幸があってなくなってしまったため、けん盤の足りないキーボードで我慢していました。そんなある日、母親から一本の電話がありました。「村で廃校さなった小学校の使ってねーピアノが競売さかげられるったど!13万1990円で入札してみるがら!」13万1990円?なんて中途半端・・・。しかし、おちてもおちなくてもそんな母の気持ちがとても嬉しかったです。数日後・・・。「すっごい高い値段で競り落としたよ。10日に届ぐどや。」聞くと個人で入札したのは母1人で、他は業者。しかも、入札金額はなんと5千円や6千円・・・。母は、何度も「あー損した気分。」と言っていたので、私は「なんだか悪いなぁ」と思っていました。しかし、調律をしてくれた業者の方は、「私たちが競り落として、お店に出る時は20〜30万円になるんだから、奥さん何にも損してないよ。」と言ってくれたそうです。実家に帰って念願のピアノを弾いていると、「母さんもピアノ習うがなぁ。」と。横にいた父がチラッと母を見て、鼻で笑いました。母さんありがとう!!(sk)