患者さんとの会話
先日、「右上の奥歯が痛い」という患者さんが来院されました。仕事の都合で秋田にいらしているということで、緊急処置を行い、注意事項を話していた時のことです。その方が右上の奥の部分をずっと手で押さえていて、とても痛そうな顔をしていました。私は、「まだ痛みますか?痛みは変わりませんか?」と聞いたら、「全然変わらない」とおっしゃいました。このことを先生に伝え、治療を行いました。すると患者さんは、「だいぶ楽になった」と嬉しそうな顔でおっしゃいました。もしあの時私が「まだ痛みますか?」と一言かけなかったら、患者さんはどうなっていたでしょう。患者さんの表情を見て声をかけて接することは、当たり前ですが、それがどんなに大切なのか改めて分かりました。診療中は患者さんと必ず話をします。不安を抱えている方、怖くて泣いている子供、たくさんの患者さんがいますが、表情をよく見て、その患者さんに合った会話が必要です。ただ歯を治療するだけではなく、患者さんとの会話で不安をやわらげたりして、コミュニケーションをとることが大切だと思います。私は患者さんと話をする時、患者さんの気持ちを理解しながら、話をしていけたらと思います。(A.T)