技工士の仕事
皆さんは、金属の冠せ物をどのようにして作っているかご存知ですか?「ロストワックス法」という方法で作っています。これは、貴金属の指輪を作るのにも、使われている方法です。まず、模型の土台にワックスを盛って、それを削りながら歯の形をつくります。それにセッコウを流し込み、高温の電気炉に入れて、ワックスを全て溶かし、それによって型取られた空洞に、火炎で溶かした金属を流し込みます。そうすると、ワックスで作った形の物がそのまま金属に置き換わっているのです。流し込んだ金属は、取り出すと真っ黒なのできれいに磨いて完成になります。指輪は見た目をよくするために、きれいにピカピカにしますが、僕たちが作っている冠せ物は、お口の中に入るものなので、舌触りが良いように、プラークが付きにくいようにという目的で、きれいに磨いています。患者さん一人一人に満足していただけるように、僕たち技工士は、一つ一つ丁寧に冠せ物をつくっています。(T.O)