タバコの健康被害を防止するために
日本国内では、徐々に施設の禁煙態勢が進展してきたように感じる。例えば、羽田空港では、以前に設置されていた喫煙エリアが完全なガラス張りの個室化となった。(私の受動喫煙に関する知識では、あの箱の中に入る勇気がない。)都内の一流ホテルも、レストランでの禁煙化が多くなってきた。たしか「タバコで他殺、タバコで自殺」という本があったが、今問題となっているアスベストによる健康被害より本当はタバコによる健康被害の方がはるかに多いはずである。
それに比べると、健康増進法25条により、全面禁煙もしくは排気装置による完全分煙が義務づけられているにもかかわらず、いまだに、秋田では、飲食店での分煙すら行われていないことが多い。タバコの吸っている人がいないエリアに席を取って食事をしていると、あとから入ってきた人が平然とタバコを吸い出すとムッとしてしまう。どなたか、秋田県内の完全分煙化している気持ちの良い飲食店リストを創ってくれないものかと思う。温泉旅館にしても、こちらがタバコを吸わないのに灰皿を部屋に備え付けて置くことがサービスと勘違いしているようだ。むしろ、灰皿を置いてあるだけで不快なのだが・・・。
「タバコ規制枠組み条約」により、7月出荷分のタバコには健康への健康被害に関する警告を表裏に3割以上表示することが義務化された。「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因のひとつとなります。」と直接的な表現になったのだが、果たして、効果のほどはいかがか?それよりも、タバコの値上げがより効果的であろう。日本のタバコの価格は、先進国の中で格段に安い。
日本 マイルドセブン 270円(内税金171円)
ドイツ ハーベ 527円
フランス ゴロワース 621円(内税金 499円)
アメリカ マールボロ 736円
イギリス ベンソン&ヘッジス 982円(内税金758円)
英仏は、健康対策として政府が増税したという。日本医師会によると「大幅な増税により価格を2倍にすれば、喫煙者は2〜3割減り、税収が増える」と提言している。しかし、財務省幹部の天下り先がJTであるため、なかなかそう簡単にいかないのが、いかにも日本らしい。私にとっては、どんな手段をしてでも、少しでも喫煙者が減ってくれることがうれしいのだが・・・。