緊急事態
朝、電話が鳴る。普段、滅多にこない時間帯の電話に、ちょっとイヤな予感。スタッフがカゼで休むという連絡である。A型?B型?それともただのカゼ?と言う会話が続く。日によっては、2人、3人と・・・。とすると、今日は、いったい何人休みがいるのだ?と首をひねってしまう。通常、交代で平日の休みがある。1日に2人休みのシフトもあるから、それに、カゼでの欠勤があると、わからなくなってしまう。
3月は、当診療所でのカゼの流行も世間並みにピークとなった。とくに、インフルエンザの猛威は、皆様がご存じのこと。ひどい時は、全体でスタッフ7人もお休みの状況となり、来院した皆様に、急きょ張り紙を出して、緊急事態である旨をお伝えすることになった日が2回あった。本当に申し訳なく思っている。
それでも、大きな混乱がなく、どうにか無事に診療をこなしていけたことを考えると、元気に、そして少々のカゼの症状をおして働いてくれた当診療所のそれぞれのスタッフに、感謝!感謝!である。また、これだけ人手不足の事態でも、スタッフの仕事をやりとげるパワーと実力を認識することができた。頼もしい限りである。
健康でいる時は、そのありがたさがわからないもの。やはり、健康を維持する努力をすることが肝心である。それは、歯科で言えば、定期健診の継続ということなのか、と連想される。
私自身は、昨年にインフルエンザの予防注射をしており、軽いカゼの症状があったものの重症にはいたらず、どうにか乗り切った。事前に慎重に考えていれば、当診療所のスタッフにも、予防注射を受けさせておくべきであった。実際、予防接種を受けていたスタッフが皆目いなかったのである。これも、私の認識不足が引き起こした事態と深く反省している。今年の初冬には、費用は当診療所持ちで全員予防接種を受けてもらおうと思っている。