至福のとき
ストレスの多い毎日の中、みなさんはどのような方法で気分転換をしていますか?最近の私の心安らぐ時間は、お向かいのNさん宅で飼われている猫“マイケル”(通称、マイちゃん)と遊んでいるときです。マイちゃんは、白と茶のぶちの大変美形なオス猫で、我が町内のメス猫はもちろん、近所の奥様方からチビッコまで女子のハートをメロメロにしています。猫だけに、気まぐれで自由な彼は、いつも突然私の目の前に現れます。先日も、お天気のいい昼下がり、私の車のボンネットの上でひなたぼっこをしていました。これらから出かけるのにまいったな、と思いながら「マイちゃん、お願いだから降りてちょうだい。」と話しかけると、彼は毛づくろいの手を止め、くりくりした目でこちらを見上げると、「うにゃ」とお返事をしました。「よしよし。いい子だ。」これで無事に出発できる・・・と思いきや、一向に動く様子がありません。それどころか、暖かい日差しにうっとり目を細め、今にも寝てしまいそうな表情を浮かべているではありませんか。「駄目だってばー!待ち合わせに遅れるから降りなさいって!!もうっ!!」と言いながらも、このときの私は端から見ると、目尻が垂れ下がり、世界で一番だらしない顔をしていたと思います。このマイペースな姿に胸がキューンとなってしまい、「あぁ、なんと愛らしい・・・」と、何をされても許してしまうのです。猫のお腹をナデナデするのって、どうしてあんなに幸せなんでしょう。いつも「マイちゃん、今日は遊びに来てくれないのかなあ」と、思いながら外を眺めている私なのでした。 (M、A)