時空を超えて〜1979 to 2012〜
大阪での講習会
大阪での顕微鏡歯科根管治療(マイクロエンドといいます)講習会が、3月の下旬にありました。それに合わせて・・・秋田から大阪へ。
「ヨッ、○○○、久しぶり〜。」
「オ〜!大阪来てくれておおきに、会いたかったわ。」
てな感じでした。
そうです、例の旧友(平成23年10 月号掲載)に大阪で会ってきました。
彼は、ホテルのロビーで私を驚かしてやるぞ、と待ちかまえていたようです。しかし、残念なことに、道に迷って予定の時間を少し過ぎてしまい遅くなった私に、気が短いせいか、大阪人の気質なのか(笑)、ショートメールを出そうと夢中になっている最中に、私が先に彼を見つけてしまったのでした。そういえば、・・・少し外してしまうのも相変わらず、ってことかな。茶髪で太り気味の彼とさっそく、キタ(大阪の飲食街のひとつ)へ繰り出し、再会を祝して乾杯。かなり緊張していたようで、昼に職場で「オレ、あいつとどんなこと話したらいいんだ、シーンとなったらどうしたらええ〜」と心配していたようです。ところが、不思議なもので、あっという間に昔と同じように話が弾み、お互いを隔てていた「時空を超えて」昨日会ったばかりの友人と一緒に飲んでるような感じでした。
なぜ、友達?
彼は文系、私は理系、どう考えても、予備校で一緒の教室で勉強するはずがありません。
まずは「何で知り合ったんだ?誰が引き合わせたんだ?何で友達になったんだ?」と一悩み。結論は、「阪急電車」(この前流行った映画と同じ)で通学が一緒だったので、それで仲良しになったんだ、ということにしました。
彼は、大阪での食い倒れと京都での観光を綿密に計画してくれていました。感謝、感激でした。
次の日、まずは、二人が通った「京都○○予備校」へ行ってみました。守衛のおじさんにお願いし記念写真をカシャン。50歳を超えたオッチャンが二人で京都観光というのは、まったくさまになりません。寺社をめぐり、観光客にお願いし二人の写真を撮ってもらったり(笑)、変なオヤジたちと思われたことでしょう。
それでも、日が暮れてしまえばこっちのもの。幸運なことに、京都では、ちょうど東山花灯路(3月10 日〜20日)というのが開催される期間となっていました。ライトアップされた東山の清水寺、高台寺、八坂、そして祇園の界隈で散策し、町屋のバーで一杯飲みながら華やかな賑わいを楽しんできました。
締めは、大阪に戻って、忘れてはいけない「粉もん」(たこ焼きやお好み焼き)。それに「天下一品」のラーメン(?)。おいしくいただきました。お腹いっぱいに二人っきりの時間を過ごし(笑)、最後は、大阪駅前の横断歩道の前でした。
赤になったばかりの信号を見ながら立ち止まり、固く手を握りしめ、目と目を見つめ合い、お別れの時が来たのでした。
青信号で歩道に向かう私に
「ノブヤ、じゃあ、オレ行くからな、帰るからな、また会おうな!楽しかったよ。」と涙目で・・・。私が歩道の向側にたどり着き、振り向くとそこには多くの通行人で彼の姿はもう見つけられませんでした。
今度は秋田で
こうして楽しいスケジュールを立てて案内してくれた友人。本当に友達は宝なり、と深く認識した旅でした。
このMK通信ウェブ版をきっかけに連絡をもらったのですが、別れて30年以上その後交流もなく、業種も異なっている彼です。お互いに同世代の子供が二人、これまでの人生は、幾多の苦労があったことも知りました。今度は、こちらに来てもらい、私がこの美の国秋田の地を案内する番だと思い、次に会える機会を楽しみにしている次第です。