未来健康通信2022年8月号
【理事長Dr.Satoの月いちレポート】
「座右の銘!」
きっとほとんどの日本人は、寺社めぐりが好きだと思います。その証拠に、新型コロナが収束とまではなっておらず、まだまだ海外からの旅行者はわずかなのに、京都の名勝地である清水寺や八坂神社などは、あふれんばかりの観光客で賑わっているといいます。もちろん、私も寺社仏閣めぐりは大好きで、娘が京都の大学在学中は毎年、京の都を訪れ、十七の世界遺産スポットを含めて旅歩きをしたものです。コロナ収束までもう一息。さすがに、この数年は、京都まで行けずにいるので、以前のように安心して旅行ができるようになる日を楽しみにしております。
さて、今月は、そのお寺と神社の違いをおさらいしましょう。私の母方の実家は、禅宗一門の宗派のお寺です。そのため、祖父や叔父、従兄弟が歴々と和尚を務めております。物心がついたころから、何と不信心な(;O;)ことに、寺の山門周りや本堂で遊んでいました。さすがに人様のお墓は,恐くて近寄れませんでした。そんなことでお寺はなじみがあるところで、亡くなった人々のご冥福や極楽浄土を願うところと考えていました。もちろん、寺とは、宗派が数々あれども、仏陀(お釈迦さま)の教えに基づく仏教ですね。一方で、大人になるまで神社というものが、わかっていませんでした。今回、少しだけ整理してみました。
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●お寺
お経は、釈迦が説いた教えを記録した教典のこと。
主に教えを説くことを仕事とする僧侶は「和尚」、一般には「お坊さん」とも呼ばれています。葬儀を行ったり、寺や墓地の管理を行ったりするのもお坊さんの仕事です。
女性の僧侶の場合は「尼」と呼ぶのが一般的。
神社
神社とは「神道の神を祭り、祭祀(さいし)や参拝のための施設のある所。また、その建物。」となっています。神社で神に仕えている人は「神職(しんしょく)」,一般的には「神主(かんぬし)」といいます。その中でも神社の責任者となる人は「宮司(ぐうじ)」と呼ばれます。神職の補佐する役割の女性は、「巫女(みこ)」と呼ばれます。
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お寺や神社を訪れたなら、最も重要な点は、これ。寺では、拍手せずに、静かに合掌!決して、パン・パンと手を叩いてはいけません。神社は、通常、「二拝二拍手一拝」!パン・パンと二拍手したら、じっくりとお祈りしましょう。私は、神社や神棚での祈りは、少しの願い事を神に頼み、たくさんの感謝を伝えるようにしようと心がけています。が、実のところ、まだまだ未熟者で、願い事が多くなっちゃうのでした。私、六十歳を超えても、いまだに修業が足りない! と思う日々が続きます。
「継続は神仏の信頼を得る」
(日蓮宗大本山池上本門寺学監、日蓮宗本住寺住職 山口顯辰さん)
2018年 港町歯科クリニック30周年記念の日に頂戴した言葉を胸に刻んで精進し、たゆまぬ努力をしております。
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【特集】
今月のテーマ:虫歯とおやつの関係
☆虫歯はなぜできるの?
毎日ちゃんと歯磨きをしているのに、どうして虫歯になるの?と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
同じように歯磨きしていても虫歯になりやすい人とそうでない人がいるのは事実です。
虫歯の原因はさまざまで、一人一人のライフスタイルや環境などが大きく関わっています。
《虫歯発生のメカニズム》
①お口の中の虫歯菌が糖質を取り込み、プラーク(歯垢)を形成する。
②プラークの中で虫歯菌が更に増殖し、糖質から酸を作る。
③酸によって歯質からカルシウムやリンが溶けだし、お口の中が酸性になる。
④酸性になる時間が長いと歯に穴が開いた状態になり、元には戻らない。
☆虫歯を作りにくい食べ方
「おやつ」に限らず、だらだらと食べ続けたり食事の回数が多くなると、歯が溶ける時間が多くなるため、虫歯になりやすくなってしまいます。お子様はもちろん、大人であっても以下のポイントに気をつけておやつを食べましょう。
●時間を決めて食べる
●食べる量を決める
●甘いものと甘くないものを組み合わせる
●よく噛んで食べる
●食べ終わったら水やお茶を飲む
また、おやつを食べる時は飲み物との組み合わせも考える必要があります。砂糖がたくさん使われているおやつに、砂糖がたくさん入った清涼飲料水、スポーツドリンク、ジュースなどは虫歯になりやすい組み合わせと言われています。砂糖をたくさん使ったおやつの時は、お茶や水、牛乳などの砂糖が使われていない飲み物にするなど、組み合わせの工夫も大切です。また、おやつの後は歯を磨くのが一番良いのですが、出来ない場合は、水で口をゆすぐだけでも、虫歯予防の効果があります。虫歯だけでなく、糖質の摂りすぎは、体にもよくありません。組み合わせを工夫しながら楽しいおやつの時間にしてください。
☆キシリトールで虫歯予防
キシリトールは虫歯の原因となる酸の産生に利用されないため、虫歯予防になる甘味料です。しかし、日常生活で頻繁に糖類を摂取しているような食生活では虫歯を発生させてしまいます。キシリトールの本番フィンランドでも、虫歯予防の基本は、フッ素の応用とプラークコントロール、キシリトールは「名脇役」なのです。
当院では、歯科専用のキシリトール100%配合のガムだけでなく、チョコレート、グミ、ラムネなども販売しております。是非一度お手にとってご覧ください。
【Drブログ】 Dr山田真衣
「秋田のお祭り」
秋田に来てもうすぐ4ヶ月が経ちます。秋田での生活にも慣れ、今は少しずつ地名を覚えたり土地鑑をつかんでいるところです。
さて5月末に秋田市八橋運動公園で東北絆まつりがありました。この祭りは東日本大震災からの復興を願い2011年に東北六魂祭として始まったものです。現在は各県都に持ち回りで開催しており、今年は秋田、来年は青森が会場だそうです。宮城県仙台市での開催は5年前の2017年、当時私は大学の同級生と一緒にパレードを見た記憶があります。今まで神奈川に住んでいたのでこの時に初めて東北6県の祭りを知りました。
この盛大なお祭りが今年は秋田で開催されるとのことで、2日目の5月29日に見に行ってきました。1番迫力があるのは、やはり秋田の竿燈ですね。開始の笛が鳴ると同時に竿燈が一斉に上がり、人が交代しながら肩やおでこに次々と乗せていく姿は圧巻で、息をのむ緊張感がこちらにも伝わってきました。この催しが行われたのは昼過ぎでしたので提灯の灯りはありませんでしたが、日が落ちてから見られる夜の竿燈もきっと美しいのでしょう。8月3日(水)~6日(土)に市内で開催される竿燈まつりでは間近で見られるのを楽しみにしています。秋田の観光名所や、皆さんのおすすめのスポットがありましたら是非教えてください。
【そこが聞きたいQ&A】
Q、歯の健康のためにどんな物を食べるといいの?
A、カルシウムは歯の主成分ですが、たくさんとったからといって、歯が強くなるわけではありません。ただし、歯を支える骨に関わるため、歯周病予防には有効と言われています。食物繊維が豊富な野菜、ナッツ類、キシリトール入りガムなどをよくかんで食べるのは、歯の健康のために良いことです。よくかむことがポイントで、それにより唾液がたくさん分泌されます。唾液が分泌されることにより、唾液に含まれるむし歯や歯周病を予防する抗菌成分が、お口の中全体に働きます。カルシウムや食物繊維の多い食材を積極的に食生活に取り入れ、そしてしっかりとしたブラッシングをすることで、健康なお口を維持していきましょう。