コペルニクス的転回なのかもしれない
問題です。
新型コロナウイルス感染症の出現により、社会から消えるかも知れない悪事とは、何でしょうか?(回答は、文中に。)
今、世界中で、劇的な変化が生じています。その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的に、もしくは劇的に変化することをパラダイムシフトといいます。
まさに、パラダイムシフトのまっただ中にいるのです。いや、むしろ、それ以上のチェンジで、旧来の天動説に対する地動説のように180度大転換をとげた「コペルニクス転回(コペ転)」に匹敵するかも知れません。
それは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、もたらされたものです。
●人類が先天的に有する互いの近い距離の危険性が指摘され、「フィジカルディスタンス」の概念が広く認識されるようになった。
●人々が集まらなくても、遠隔伝達装置により、仕事や勉強等ができることがわかった。
いわゆる、リモート○○とか、オンライン○○とか、ウエッブ○○というものである(以下オンライン○○とする)。
「フィジカルディスタンス」の他に、心理学の用語で「パーソナルスペース」というのがあるようです。
(以下参考ウエッブサイトhttps://note.com/matsulico/n/n51cb5703e0f4 より抜粋)
『人間が無意識のうちに、自分の体の周囲に「なわばり」として感じている一定の空間のことを指し、そこに許可なく他人が入ってくると、不愉快になってしまうことがわかっている。混雑した空間で私たちが感じていた「不快」の正体とは、見知らぬ人と「お互いの同意なくパーソナルスペースを侵し合う」という、無礼に対する居心地の悪さだったと言える。現在のコロナ禍は、過去2千数百年にわたって続いてきた人類全体の価値観と生き方の「弊害」を清算し、より快適に生きられる方向への進化を促す「自浄作用」として起こっている。』
結果として、冒頭で述べた、できなくなるであろう悪事とは、「痴漢」と「セクハラ」だそうです。
なるほど、どちらも互いの距離が近くないとできない犯罪ですね。
もうひとつのオンラインについて。これは、10年以上の歳月をかけて徐々に移行する変化が、およそ半年で起こってしまったと言えるでしょう。インターネットの発達は、eメールによる通信システムの確立や、ご存知のようにライン、フェースブック、ツイッター、インスタと盛りだくさんのSNSを発生させました。
さらに、ここで感染予防のために一気にリモートワークが世の中を席巻しました。
私自身も、無縁と思っていたオンライン会議の Zoom をやらざるを得なくなり、それなりに一生懸命に取り組んで、どうにかできるようになったのです。
実際に対面することなく交渉や会議をし、会場に足を運ぶことなく講演会に参加できるのですから、これは、「コペ転」です。
しかしながら、「画像と音」だけのバーチャルなやり取りだけでは、人間の精神衛生上の健康を損なうことにならないのか。
さらに、心的に微妙なニュアンスや「接触」「匂いや香り」「場の雰囲気」といった究めて人間的な側面を、これからずっと無視してやっていけるのでしょうか。
疑問は尽きません。
私たちとしては、ともかく時代の波にもまれて生きてみるしかないのです!
さて、いよいよ10月。
秋深まれば、木々は紅葉し、時には肌寒くなり、冬の気配も感じられる季節となりました。実りの秋でもありますので、地物の美味しい旬の果実や野菜を、何でもバリバリ食べられるように、お口のクリーニングにお越しください。