猛威をふるうハラスメントとその対策
さっそくですが、問題です。ハラスメントって何でしょうか?
今回は、それを調べてみました。やはり、有名なのは、セクハラ。平成元年(1989)に日本で初
めて職場でのセクハラを問う裁判があり、世間に知られるようになり、同年の新語・流行語大賞
を受賞しているとのこと。
ハラスメントとは相手に対して行われる「嫌がらせ」のことと定義されます。他に、地位や権力
などを背景に相手に嫌がらせを行うパワハラが有名ですね。現在では、30以上の「○○○ハラスメ
ント」があるようです。
私が実際に見聞した中で、面白い(失礼!)ものは、ある歯科セミナーを受講した女性Dr自身が
行っていると告白した「ゼクハラ」。皆様、何のことかわかりますか?知っている方は、かなり
の通ですよ!答えは、ゼクシー・ハラスメント。お付き合いしている彼の机の上に、さり気なく
ゼクシーを置いておくというもの。つまり、結婚を迫っている嫌がらせというわけです。
*ゼクシーとは、リクルートが発行する結婚準備に関する情報等が満載の雑誌
他に、飲めないのに飲ませるアルハラ、強すぎる香水でのスメハラ(スメル=臭いから来ている
)、食事の麺類をすする音がうるさいというヌーハラ(ヌードルから)、血液型でその人の性格
や人柄を決めつけるブラハラ(ブラッドタイプから)というのもありました。
さて、当クリニックも含めた医療機関で直面するハラスメントの一つに、カスタマー(消費者=
患者、来院者、以下患者)ハラスメントがあります。「悪質クレーム」に近い感じで、患者によ
る理不尽な嫌がらせや迷惑行為等のことです。
ハラスメントの仲間入りをしたのは最近のことで、それほど悪質クレームやモンスター患者が、
医療機関にとって、深刻な問題になって来たと言っていいでしょう。
当クリニックで実際にあった事例は、こんな感じです。
●受付の窓口で、大声で文句を言う。
●何回も同じ内容の無理難題のクレームを繰り返して言う
(神ならぬ私たちは、何もかも、患者のご要望通りにできるわけではないのです。)
●気にくわないことがあったのか、スタッフに対して罵倒(ばとう)の言葉を浴びせる
(スタッフが泣き出してしまうことも、数度ありました…)
●電話口で30分以上も延々と自分の不満や希望を述べる
(私たちの日々の通常業務が妨害されてしまいます。)
●待合室に長時間居座って、帰ってくれない
現在は、市内のいくつかの総合病院でも、迷惑行為をお控えいただくように掲示等で周知してい
ます。当クリニックでも、今後、そうした取り組みをいたしますので、皆様、ご協力をお願いい
たします。
新型コロナ感染に揺れる2020年も、いよいよ盛夏となりました。
皆様、熱中症にならないようご用心をしていただき、お口の定期的なクリーニングにお越しくだ
さい。診療室内は、涼しい環境を整えて一同お待ちしております。