「ニューノーマル」への始動
どこもかしこも、新型コロナ一色の世の中にあって、いよいよ6月になりました。
和風月名で言うところの水無月(みなづき)です。
梅雨の時期なのに、なぜ、水が無い?などとつぶやきながら、港町歯科クリニックは、6月2日に
誕生日をむかえ、満32歳(1988年生まれ)になります。
このように長い間やってきて、ほとんど意識していなかったことにも、この事態で、いろいろと気づいたことがありました。
一つ目は、世界中でほとんどの会社が自転車操業に近かったこと。つまり、ペダルを踏み続けなければ倒れてしまうということです。
違いは、大きな車輪の大企業なのか、小っちゃい車輪の中小企業なのか、三輪車みたいな零細企業なのかという程度。世界は、チャリダーだらけだった。
二つ目は、「不要不急」という言葉。
この解釈にも戸惑った方は多いと思います。
とくに急ぎでもなく、必要でもないし、あってもなくてもどっちでもいい・・・。
ちなみに、反対語は、「必要至急」か?
結論的に、現状を見ると「世の中のほとんどが不要不急だった」という感じがします。
特に、家族にとって、テレワークで一日中家にいる旦那が一番「不要不急」なんだとか(涙涙…)
三つ目、多くの職種で自粛や休業要請がなされる中、決して自粛も休業要請もなされないお仕事がありました。そこで働く人を、「エッセンシャルワーカー」といいます。
私たちが生活を営む上で欠かせない仕事に従事している人々のことです。
医療従事者、公共交通機関の職員、スーパーやドラッグストアの店員、配達員など。
私たちのように歯科医院で働く人も、そうです。
しかし、一方で「不要不急」の歯科診療は控えろ、とマスコミが騒いだり、数日すると、お口の中のクリーニングが感染や肺炎のリスクを激減させるとテレビで放送されたり、一体どうしたいのでしょうか…。
私の結論、歯科医師としての矜恃を持って言います。
定期健診等を含めて、「不要不急の歯科診療は存在しません」。
職員の健康は、命がけで守ります。が、万が一、私が感染したら、それは天命です。
この感染症の状況下でも、皆様がそうであるように、私たちも日常的に対処できることがたくさんあります。
おそらく、この困難な状況は、長期化すると考えられます。同時に、例えば、2019年と同じ生活に戻るような未来は訪れないでしょう。
すなわち、新型コロナが終息した後の世界は、新しい生活様式も含めた、かつての日常と違った「ニューノーマル」(新常態)に移行すると思われます。
私たちのクリニックも、より創造的にそうした変化に適応するように活動をしております。
今後も、皆様の温かいご支援をお願いいたします。