患者さんの体験記2

ここが違う!すぐわかる良い治療・悪い治療の見分け方

治療したはずなのに…。かぶせたばかりなのに、よく噛めない。
いつも磨いているのに臭いがする…。治療したはずの歯がどんどん悪くなる。
それは何のせいかわかりますか? それは、まぎれもなく「悪い治療」のせいです。


歯の治療は、具合の悪い歯の、

1.痛みをとる 2.噛めるようにする 3.きれいにする

この三つが基本です。それは、どこの歯科医院でも変わりはないはずです。しかし、他の歯科医院で治療した患者さんの中に「治療したばかりなのに…」、「かぶせ物をした歯が噛めない」、「ちゃんと磨いているのにくさい臭いがする」といった不安を訴える人が多いのはなぜでしょう?
 治療したはずの歯がどんどん悪くなっていき、抜かれてしまう。そんなとんでもない事態をもたらす治療が、患者さんの気付かないところで行われているのです。そうなるのは、まぎれもなく「悪い治療」のせいです。歯科医院が良い治療を行うか、悪い治療を行うかによって患者さんの歯の将来は、まったく違ってしまうのです。

CASE.1 根管治療

●これが最も多い手抜き・粗悪治療だ。

歯科治療の中で、きわめて高度な技術を要する治療。それが「根っこ」の治療(根管治療)です。ムシ歯が進行して神経まで到達した場合、根管内の神経を取り、根管を清掃消毒します。あるいは、すでに、神経がない場合や不良な治療がされていた場合にも、根管内の汚物を取り、清掃消毒します。その後、根管の空隙をガッターパーチャというゴム質の物質で隙間なく充填するという難しくて繊細な作業です。それだけに、多くの歯科医院で根管治療したのに「うまく噛めない」と訴える患者さんの歯をレントゲン写真で見てみると…。なんと、根管充填がまったくされておらず、レントゲン写真で見ると根の先の骨の部分が溶かされて膿がたまり真っ黒!根管には腐った綿のようなものが何十年も入れられていたケースでした。(図1~3)

図1:右の歯は、根の先の骨の部分が溶かされて、膿がたまり黒くなっている。左の歯は、ムシ歯が進行し痛みがでて、神経を取り根管治療した。
図2:完璧な根管充填が終了。
図3:右の歯は、膿が消失し、骨が再生し、治癒した状態。左の歯も、まったく問題が生じない。

根管治療をした歯は神経をとっているため、治療が終わってもすぐには不具合に気がつかないのが難点なのです。「悪い治療」を施されても、数年後、十年後など、ずっと後になって病状が出てくることも少なくありません。しかし「良い治療」を行っていればその逆。高度な技術で根管治療を行えば、後になって「痛い」、「噛めない」などという不具合も出てきません。また、化膿していた歯も、良い根管治療を行うと、溶かされた骨の部分も次第に回復するのです。つまり、家づくりにおける「土台」のように、基礎的な治療をしっかり行うことで歯そのものの寿命が延びるのです。
見た目では分からない部位だけに、下図のように治療終了後のレントゲン写真での確認が大変重要になります。港町歯科クリニックでは、厳しい研修により根管治療の技術向上に努めています。

図1:レントゲンでのチェックポイント
・薬(充填剤)が根管の先端までぴったりと充填されている。
・治療後の根管の形は、入口は太く、先端に向かって次第に細くなりスムーズな形を描いている。
・根管のある数ぶんだけすべてが、充填されている。
・定期的にレントゲン撮影をし、経過観察を行う。

CASE.2 前歯の治療

●ひとめ見ただけでわかる!こんなひどい治療があなたを襲う。

前歯の場合、治療して痛みをとり、噛めるようになるだけでは不十分。機能の回復だけでなく見た目もきれいでなければ、とうてい満足感は得られません。適合の悪くなったかぶせ物により歯と歯肉の間に隙間ができると見た目が悪く、さらにプラークが停滞して炎症を起こしてしまいます。治療したはずなのに痛い、噛めないという事態がここでも起こってしまうのです。これらはすべて、いい加減な治療によるもの。患者さんの思いをないがしろにし、将来のことまで考えずに行う責任のない治療が行われた結果です。

●歯と歯の間に詰め込まれた「だんご」に、言葉を失う。

良い治療 図1:ムシ歯を削った所 図2:レジンを詰めた所 悪い治療 図3

歯と歯の間がムシ歯になったときは、ムシ歯を削ったうえで、もとの歯のような自然な形を取り戻す治療が行われます。(図1、2)削った部分に白いプラスチックの材料を詰め(「レジン充填」といいます)、歯の色調をその人の自然な歯と合わせ、形態を整え、さらに機能的に回復させなければなりません。これまた、とても繊細な作業で、高度な技術が必要です。
しかし、他の歯科医院でどんな治療が行われていたかというと…。だんご!なのです。(図3)悪い部分を削ってできた穴に、ただ、だんご状のものを詰め込んでおしまい!これでは、歯の間にプラスチックだんごがはさまっているようなもの。見た目が悪いばかりでなく、患者さんは歯磨きだってしずらいことでしょう。また、すき間から細菌が入り込んで歯が腐ってしまうのです。そんな言葉を失うような、とんでもない治療を行う歯科医院があるのです。これが治療と言えるのでしょうか?
 ムシ歯になってしまった歯を治すのが本来の治療であるはず。歯科医師の技術不足、認識不足はもちろん、患者さんを思いやらない「悪い治療」が存在し、治療したはずの歯がどんどん悪くなり、他の歯にも被害が拡大してしまう…。そんな悪いサイクルを、わたしたちは決して許しておりません。

CASE.3 奥歯の治療

●かぶせ物をはずしてみると…。治療したはずの歯が腐っていた!

CASE.3 奥歯の治療

この奥歯の場合、かぶせていた冠(クラウン)をはずしてみると、生ゴミのようなきつい悪臭とともに、歯に空いた穴から腐ったものが出てきました。(図1、2)合わないかぶせ物のせいで、大きなすき間から食べカスや細菌が入り込み、治療したはずの歯が腐ってムシ歯になっていたのです。一体、どんな手抜き治療が行われていたのでしょう。
 クラウンはしっかりと適合し、きちんと噛めることが大前提。このような不適クラウンは、例えていうと、あなたが自分の頭に合わないぶかぶかの帽子をかぶっているようなもの。そのままでは、放っておくとどんどん悪化し抜歯せざるを得なくなってしまいます。

CASE.4 インプラントの場合

抜いてみたら、錆びた釘のようなインプラントだった!

インプラントと呼ばれる人工歯根には、いろいろなメーカーのものがあります。 しかしどの歯科医院でも、患者さんのために適正なインプラント治療を行っているかと言えば、そうではありません。歯科医院の治療レベルには、かなり注意が必要です。


「治療してもらったのに痛いので訴えたのですが、まったく相手にしてもらえなかった。」と、 当診療所を訪れた患者さんのケースです。

インプラント同士が近すぎて、しかも斜めに出っ張って入っているため頬にぶつかっていたのです。(図1)こんな治療では痛みが出るのは当たり前です。そこでインプラントを抜いてみると、通常であれば顎の骨と結合しているはずのインプラントがネジのように簡単に取れ、錆びた釘!のようになって出てきたのです。(図2)
また、別の患者さんの場合、インプラントと天然歯は連結させないのが常識なのですが、隣りの自分の歯と連結していたためグラグラと動き、丈夫だったはずの自分の歯までダメになった例もありました。(図3.4)

図1:土台が頬側に出っ張りすぎているため、頬に刺激をあたえ、痛みが出ている。
図2:インプラントを抜いてみると…。錆びた釘のようなものが出てきた!
図3:インプラントなのに天然歯と連結。これでは天然歯にまでダメージを与えてしまいます。
図4:ダメージの結果、天然歯は破折し、抜去となります。

さらに、歯茎にちょっとさしただけのお粗末なインプラントも見受けられる始末。 あなたの歯科医院の選択によって、お金と時間をかけても、あなたの受けた治療は悲惨な運命をたどることになってしまうのです。
インプラント治療は保険の対象外であり費用も時間もかかります。だからこそ、治療する側は高度な技術を持っていることや、院内の整備が整っていることなどが重要になるのです。
自分自身の健康のために行う治療です。十分な説明、あなたのちょっとした不安にも親身になって、考えてくれる歯科医院と付き合いましょう。