聴診記(院長のひとりごと)

日本の歯科医師ってどうなるの?

佐藤 暢也

[2017年5月15日]

 新年度を迎えて、1カ月となりました。皆様お元気でお過ごしのことと思います。
当クリニックでも、新卒の若手スタッフを迎えて、新体制となりました。歯科の場合、歯科医師の他に、歯科衛生士、歯科技工士と国家資格の職業があります。

 さて、ここで問題です。
日本に歯学部・歯科大学は、全部でいくつあるでしょうか?

 1960年は、7校しかありませんでした。折しも、団塊の世代が子どものころだったでしょうか、虫歯が多発し、歯科医師不足が顕著となり、国が主導して、歯学部の新設を推進し、1965年までに6校が新たに創られました。
その後も、ほぼ無計画的で、節操もなく、歯学部がどんどん新設され、1980年台前半までに16 校が創られたのです。さすがに、その頃になると国も、歯科医師が増えすぎることに気づき新設ラッシュは、終止符を打ったのです。
 つまり、わが国の歯学部数の正解は、29校です。

 最近は、歯科医師過剰問題といわれるようになり、
・歯科医師が多すぎて、受診患者数の減少
・医科に比べて、著しい保険点数の引き下げ=歯科たたき
・全国的に歯科医院間での競争が激化
 それに伴って経営状態が年々悪化さらには、廃業(倒産)せざるを得ない歯科医院も増え、特に東京都内では1日1軒のペースで廃院に至っているとか。
 「こんな国家的な詐欺のような事態を招いた責任者は誰だ?!」と声をあげる人もいますが、国は、このような歴史的な大失敗があっても、誰も責任をとってくれません。
 また、創ってしまった歯学部を簡単に潰すわけにも行かず、国公立大学の定員削減をいくらかはやっているものの、あまり効果はなく、現在は、国家試験の合格率を下げて、新規の歯科医師を減らすという作戦のもよう。
 歯科医師国家試験合格者数の手元資料を見ると、2001年(平成13年)合格者3,125人、合格率90・7%でしたが、今年は、3,049人も受験したのに、合格者は1,983人、合格率は、65・0%と大幅に下げて、ざっと1,000人(毎年)の歯科医師を減らすことに成功したのです。
 ちなみに、6年間(か、それ以上)のお勉強をしても、国家試験に受からず約1,000人が浪人となってしまうという結末です。わが国の歯科医師の将来は、どうなるのやら…。

 さて、いよいよ緑が鮮やかな木々の美しい時季となります。診療やお口のクリーニングに来院されるには、絶好の頃合いです。
 当クリニックも、皆様のご健康を守るために研鑽を重ね、ご来院をお待ちしております。

2017年の冬はこんな感じ

佐藤 暢也

[2017年4月15日]

いよいよ新年度を迎えました。
当クリニックでは、冬の間に、いくつかの変化がありました ので、今回は、それをご報告いたします。

当地に転院するずっと前から、診療所の土地の一角に古い建物がありました。
そこが諸事情により、ご縁があって、当クリニックの敷地となりました。
1月は、風雪の中、解体工事。小さな建造物と思っていても、壊すのは、なかなかハードな作業でした。
ドーン、ドーン、バリバリバリ、バカヤロウ何やってんだ!と怒声も飛び交い…企業の作業員の皆様、ご苦労さまでした。
そうして更地にしてみて、ビックリ。前面の道路から診療所を見た風景が、とても見通しが良くなったのです。
なんといっても、朝の雪かきの時に気づいたのですが、飯島方面から来る車からの視線が、浴びせられているように感じるのです(気のせいかも知れません)。
ある人曰く、「なんか目立つようになったな。前に何かあったっけ?」…ウンウン、そんなもんです。
というわけで、20年来の念願がかなった一コマでした。

次に、ピコ兄弟が増えました。
財州(ざいす:Zeiss)一家です。
長男のピコ太郎、長女のエル子、出戻りの次女のピ子、に追加でピコ次郎とピコ三郎が加わり、総勢5名となりました。
何のことかというと、歯科治療用顕微鏡(5台)の名前です。それぞれ体型と性格がバラバラで、バラエティに富む一家になりました。
もうすでに、診療室で皆様の精密治療のために活躍中ですよ!

もうひとつは、診療チェアのこと。業界では、それを通常、ユニットと呼びます。様々なパーツが組み合わさって一つの診療台を構成しています。
この度、私の専門領域である「根っこの治療」(歯内療法・根管治療)に特化した最新装置を内蔵したユニット(Sirona)を1台配備したのです。
皆様が座った際の動きも、ことのほかスムーズですばらしい。
実は、そのユニットと顕微鏡はどちらもドイツ製で、世界に誇る最新鋭機器同士の抜群のコンビネーションなのです。(写真は、ドイツのカールツァイス社のショールーム、ほぼこんな感じになりました。)

ようやく秋田も春光うららかな季節を迎えました。こちらでも、間もなく、桜の便りも聞こえてくることでしょう。新年度を迎え、当クリニックは、気持ちを引き締めて、皆様のご健康を守るために研鑽を重ね、ご来院をお待ちしております。

2017年の真冬、そして春

佐藤 暢也

[2017年3月15日]

センターポールに日の丸が揚がり、日本国の国歌「君が代」が演奏される!

「君が代は〜 
千代に八千代に〜
さざれ石の〜 
いわおとなりて〜
こけのむすまで」

オリンピックでは、喜びと感動の金メダル授与式です。
私は、君が代が流れると嬉しい気分になります。それは、日本国民であるというアイデンティティが根本にあるからでしょう。

こんなすばらしいことをワールドカップで50回以上も1人で成し遂げている女子がいるのです。そう、ジャンプの高梨沙羅選手です。85試合で50勝に届き、勝率は5割8分8厘と際立つ。ジャンプ女子では歴代2位のサラ・ヘンドリクソン(米国)が13勝なのでダントツです。
男女を通じジャンプ歴代最多の53勝も目前となっています。(注:2月中に更新してしまっているかもしれません。)
来年の韓国、平昌(ピョンチャン)オリンピックが今から楽しみです。

さて、今冬は序盤の少雪から、一転、断続的な大雪に何度か見舞われ、ややリズムの取れない展開となったように感じます。
相変わらず秋田市内の除雪はうまくない! 車がガタガタになってしまいそうな凸凹道には参ります。
こんな真冬のさなか、私はおとなしく、うちに隠(こも)っています。なぜかと言えば、歯科の執筆活動やセミナー準備等にいそしんでいるからです。冬来たりなば春遠からじ(もう少し踏ん張れば必ず成功するだろう・・・ちょっと違うか?)という気分でいます。
日本の季節感では、2月は立春。3月となれば、いよいよ北国も本格的な春に向かうわけです。ちなみに、春分の日というのは、3月20日か3月21日のいずれか1日であり、日付が固定されていないことを知っていますか?
実際の各年の「春分の日」は、国立天文台が作成する『暦象年表』という小冊子に基づき閣議において決定されるとのこと。なので、調べてみると、
一昨年が3月21日、昨年が3月20日という具合です。

今季の冬もいよいよ終わりを告げる頃となりました。なかなか外に出ずにカウチポテトで過ごしていた皆様も、どうぞ久々にお口のクリーニングにお越しください。
一同お待ちしております。

「人気」をみて「沈黙」を思う

佐藤 暢也

[2017年2月15日]

昨年のことになりますが、回を重ねて見ているうちに、すばらしいなあと感動したのは、PPAPです。
PPAP??
皆様は、すぐわかるのでしょうね。PIKOTARO(ピコ太郎)さんのペンパイナッポーアッポーペン(Pen-Pineapple-Apple-Pen Official)です。

ピコ太郎さんのプロフィールを調べてみると、1963年(昭和38年)7月17日生まれの53歳。千葉県出身のシンガーソングライターであり、78歳の妻がいる。血液型はA型。パンチパーマのかつらにヒョウ柄の服を着て、サングラスをかけた風貌。尊敬するシンガーは、スティービー・ワンダーやマライア・キャリー、石川さゆり、杏里など。
また、ジャスティン・ビーバーに恩を感じている。
 ある日、テレビを観ていると、白ぶちのメガネをかけた芸人に気づきました。
その人の名は、古坂大魔王(こさかだいまおう)。どうやら、この人が変身するとピコ太郎さんになるのですね。

私がこのPPAPに着目したのには、わけがあります。
そのひとつは、なぜ、突如「人気」が出たのか?
流行らなかった頃=「沈黙」の時期は、何をやっていたのか?どのように力を蓄えていたのか?という疑問でした。
 彼は、1992年にお笑い芸人としてデビュー。
しかし、さしたる成果が出ず、2003年には芸人活動終了。音楽中心の活動に切り替えたものの今ひとつの状況だったようですが、2008年からは、音楽活動のかたわら、お笑い芸人としても本格的に活動を再開していたのです。
 PPAPは、芸歴24年目にして、お笑いと音楽の二つを地道に努力した結果、人気が爆発したといえるでしょう。

遅咲きで才能を開花させた人々には、必ずサイレントの時間、すなわち、「沈黙」の期間があります。それは、静かに力を蓄えつつ、じっと伏(ふ)している状態と考えられます。
私は、「伏すこと久しきは、飛ぶこと必ず高し」(菜根譚)という言葉が好きですが、まさにピコ太郎さんが実現しているように思うのです。

ところで、わがクリニックにも、ピコ(Pico)さんが二つあるのをご存じですか?
もう少しすると、ピコさんがもう二つ増えます。うちのピコさんも、これを機に、大活躍して欲しいものです。(Pico:ZEISS歯科用顕微鏡の商品名)

ア・グッド・イヤー 〜2017年 年頭にあたって〜

佐藤 暢也

[2017年1月16日]

スタッドレスタイヤは、グッドイヤー。
この冬は今なら安い GOODYEAR!ってことではありません。
 この名前のついた映画は、「プロバンスの贈り物」という日本語のタイトルがつけられ、南仏のぶどう園(=シャトー)で人生をやり直すことになったビジネスマンのラブコメディ的なドラマに仕上げられています。

その「A Good Year」とは、ワインの「当たり年」のことです。
 たとえば、2003年と2005年がボルドーの当たり年で、ワインの年代別チャートによると、2003年が「とても良い」。2005年が「秀逸〜すばらしい」。
 折しも、リーマンショック前の好景気に沸いていた頃、それまでとは考えられないほどの高値がついてしまい、もはや手に入れることが難しいボルドーのビッグシャトーの銘柄がいくつもあります。
 これらは、だいたい10年以上寝かせてから飲むものが本当のうまみが出ておいしいと言われています。

そう、いまや10数年経ったのです。
 さて、その評価はいかに?と調査してみると、2003年は、何もかもが、もの凄く評判が良いわけではありません。「すごく良い」「期待ほどではない」と意見が割れているのです。 2005年は、さすがです。パーカーがボルドーの12銘柄に100点満点をつけており、「世紀のヴィンテージ」との呼び声も聞かれます。
 一方、その狭間ではずれ年といわれていた可哀想な2004年も、意外にも、これがいけるんだなっと評判なのです。
 まさに今が飲み頃の手頃なワインとして好評です。

ワインの世界も、まるで人生のように、年によって山あり谷あり、良い年や悪い年があります。
 その渦中では、世も末のように感じた一年も、後世になって(約10年くらい後で)思い出してみると、まんざら悪い年でもなかったんだと思うことがある…ということと同じかも知れませんね。

さて、港町歯科クリニックでは、雪が降って寒気にふるえてしまう冬季、お口のクリーニングのために来院する皆様を支援するサービスを行っております。
雪道で大変ですが、お足元に気をつけてお越しください。

今年が皆様にとって、グッド・イヤーとなることを祈念いたします。
良いことがたくさんありますように!