聴診記(院長のひとりごと)

「人気」をみて「沈黙」を思う

佐藤 暢也

[2017年2月15日]

昨年のことになりますが、回を重ねて見ているうちに、すばらしいなあと感動したのは、PPAPです。
PPAP??
皆様は、すぐわかるのでしょうね。PIKOTARO(ピコ太郎)さんのペンパイナッポーアッポーペン(Pen-Pineapple-Apple-Pen Official)です。

ピコ太郎さんのプロフィールを調べてみると、1963年(昭和38年)7月17日生まれの53歳。千葉県出身のシンガーソングライターであり、78歳の妻がいる。血液型はA型。パンチパーマのかつらにヒョウ柄の服を着て、サングラスをかけた風貌。尊敬するシンガーは、スティービー・ワンダーやマライア・キャリー、石川さゆり、杏里など。
また、ジャスティン・ビーバーに恩を感じている。
 ある日、テレビを観ていると、白ぶちのメガネをかけた芸人に気づきました。
その人の名は、古坂大魔王(こさかだいまおう)。どうやら、この人が変身するとピコ太郎さんになるのですね。

私がこのPPAPに着目したのには、わけがあります。
そのひとつは、なぜ、突如「人気」が出たのか?
流行らなかった頃=「沈黙」の時期は、何をやっていたのか?どのように力を蓄えていたのか?という疑問でした。
 彼は、1992年にお笑い芸人としてデビュー。
しかし、さしたる成果が出ず、2003年には芸人活動終了。音楽中心の活動に切り替えたものの今ひとつの状況だったようですが、2008年からは、音楽活動のかたわら、お笑い芸人としても本格的に活動を再開していたのです。
 PPAPは、芸歴24年目にして、お笑いと音楽の二つを地道に努力した結果、人気が爆発したといえるでしょう。

遅咲きで才能を開花させた人々には、必ずサイレントの時間、すなわち、「沈黙」の期間があります。それは、静かに力を蓄えつつ、じっと伏(ふ)している状態と考えられます。
私は、「伏すこと久しきは、飛ぶこと必ず高し」(菜根譚)という言葉が好きですが、まさにピコ太郎さんが実現しているように思うのです。

ところで、わがクリニックにも、ピコ(Pico)さんが二つあるのをご存じですか?
もう少しすると、ピコさんがもう二つ増えます。うちのピコさんも、これを機に、大活躍して欲しいものです。(Pico:ZEISS歯科用顕微鏡の商品名)

ア・グッド・イヤー 〜2017年 年頭にあたって〜

佐藤 暢也

[2017年1月16日]

スタッドレスタイヤは、グッドイヤー。
この冬は今なら安い GOODYEAR!ってことではありません。
 この名前のついた映画は、「プロバンスの贈り物」という日本語のタイトルがつけられ、南仏のぶどう園(=シャトー)で人生をやり直すことになったビジネスマンのラブコメディ的なドラマに仕上げられています。

その「A Good Year」とは、ワインの「当たり年」のことです。
 たとえば、2003年と2005年がボルドーの当たり年で、ワインの年代別チャートによると、2003年が「とても良い」。2005年が「秀逸〜すばらしい」。
 折しも、リーマンショック前の好景気に沸いていた頃、それまでとは考えられないほどの高値がついてしまい、もはや手に入れることが難しいボルドーのビッグシャトーの銘柄がいくつもあります。
 これらは、だいたい10年以上寝かせてから飲むものが本当のうまみが出ておいしいと言われています。

そう、いまや10数年経ったのです。
 さて、その評価はいかに?と調査してみると、2003年は、何もかもが、もの凄く評判が良いわけではありません。「すごく良い」「期待ほどではない」と意見が割れているのです。 2005年は、さすがです。パーカーがボルドーの12銘柄に100点満点をつけており、「世紀のヴィンテージ」との呼び声も聞かれます。
 一方、その狭間ではずれ年といわれていた可哀想な2004年も、意外にも、これがいけるんだなっと評判なのです。
 まさに今が飲み頃の手頃なワインとして好評です。

ワインの世界も、まるで人生のように、年によって山あり谷あり、良い年や悪い年があります。
 その渦中では、世も末のように感じた一年も、後世になって(約10年くらい後で)思い出してみると、まんざら悪い年でもなかったんだと思うことがある…ということと同じかも知れませんね。

さて、港町歯科クリニックでは、雪が降って寒気にふるえてしまう冬季、お口のクリーニングのために来院する皆様を支援するサービスを行っております。
雪道で大変ですが、お足元に気をつけてお越しください。

今年が皆様にとって、グッド・イヤーとなることを祈念いたします。
良いことがたくさんありますように!

2016年 師走に思う

佐藤 暢也

[2016年12月16日]

「一生のうちにやっておきたい100のこと」なるものがあります。
これをバケットリスト(the bucket list)ともいい、映画の「最高の人生の見つけ方」の原題名といわれています。
そこで、自分なりにそういうことをリストアップしてみようと思うのですが、よ〜く考えてみたら、あまりにやりたいことが多い上に、それに伴うコストがかかりすぎるため、書き出すこと自体が苦痛となったので止めました。
映画のジャック・ニコルソンのように大金持ちだといいのですが…。で、重要なことは、「少欲知足」に落ち着きます。

さて、それでは、今年はどのような年だったのかを振り返ってみます。
私にとって、2015年は、ある意味で最終段階でした。
2016年は、いくつもの観点から、完全に終わって新たな始動(再びゼロ地点に立ったという感じ)、と位置づけられます。

診療所は、転院後20年を経過し、あまりに老朽化してしまい、(機械の企業担当者いわく)「いつ壊れても不思議ではない」ギリギリの稼働をしていた機械がたくさんありました。たとえば、冷暖房。それに、診療台を駆動するコンプレッサーやバキューム機械など。
何とか持ちこたえて、10月の末にはリニューアルが完了しました。

学術面では、専門の歯内療法関連のお仕事が爆発!しました。新たに就任した東北大学歯学部の講師活動、各地での学会発表や最新治療機材を用いた治療法のセミナー、歯科本の著作、おまけに主演(?)の動画DVDを2本も製作したのです。
さらに、驚くべきことに、歯内療法の国際ミーティングのためにドイツのミュンヘンに連れて行ってもらい、ついでに、光学機器顕微鏡のZEISSにも行くことができました。
空き時間に東京ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったといわれているノイシュヴァンシュタイン城にも、ちゃっかり行ってきました。

このように実り多き年でした。といいつつ、この師走に入っても、これから4つのお仕事をこなさないといけないのです。トホホ…です。

さて皆様、いよいよ本格的な冬が訪れます。
今冬も定期クリーニング支援プロジェクトを設定しました。
本紙をすみずみまで良くお読みください。
風雪に負けず、皆様がご来院していただけることを願い、心からお待ちしております。

秋の東北〜極楽の旅〜

佐藤 暢也

[2016年11月15日]

先日、北海道大学の同窓会が福島市で行われました。
交通は、JR「こまち」を利用すると便が良いのですが、仙台で乗り換えが必要となるわけです。ちょっと一手間かかる、というのが福島への移動です。
帰りに、福島駅のプラットフォームで各駅停車の新幹線を待っていると、空気を切り裂いて疾風のごとく「はやぶさ」が通過していきます。見ていると首を左から右へ時速300キロの速度でキュンと回さないといけないわけです。
「ひぇ〜、こんなスピードで走っていいのかい?! 事故があったらどうなるの。」などと頭をよぎるものの、「こまち」に乗ってとなりの普通の道路を走る車とランデブーしている時は、やっぱり速いのはいいかも、と思うのは私だけでしょうか。

それにしても、秋の46号線沿いのドライブは、風情があります。行き先は、温泉がいいですね。たまに、「こまち」と競争したりして…。
田沢湖を抜けて、さらに盛岡方面に向い、仙岩トンネルを抜け、右手にドライブイン国見が見えてきます。そこから左折して7.5キロメートル走ると国見温泉の山深く静かな二つの宿に到着。
十和田八幡平国立公園の最南端にあり、駒ケ岳の五合目、標高850メートル辺りに位置するという岩手県の秘湯の一つ。(秘湯を守る会登録温泉)営業は期間限定で、5月中旬から11月初旬。
ここの温泉は、珍しいエメラルドグリーン(緑色のことね)。国内では、長野の熊ノ湯、五色温泉、千葉の弁天鉱泉などごくわずかしかないという。
最近の研究では、成分として含まれる多硫化イオンの黄色と、太陽光が炭酸カルシウムまたは硫黄粒子などによってレイリー散乱を引き起こして呈する青色との混色によるものである???ことが明らかになったそうです。
まっ、黄色の成分と青の成分が混ざって、緑色になってきれいだな、っということです。

ここでは、深い山あいの空気に包まれて、静寂に囲まれます。時がゆったりと感じ、しばし都会の喧噪から離れ風呂につかって瞑想。
心からおおらかな気分にひたるのも良いものです。
極楽!極楽!!

北半球は、いよいよ本格的な冬に向かって進行中です。
皆様、冬支度や雪対策は、油断せずにお早めにしておきましょう。そして、雪が降る前に、どうぞお口のクリーニングにお越しください。

2020年 TOKYOに向かう秋

佐藤 暢也

[2016年10月17日]

今年も、もう10月の神無月(かんなづき)となりました。
Rioオリンピックも、「あっ」という間に終わってしまいました。皆様のフェーバリットシーンは、何だったでしょうか〜水泳?柔道?レスリング?
……私にとっては、バドミントンの女子ダブルスが一番です。
タカマツペアが初戦に出場した場面、確かインドのペアとのゲームだったと思いますが、それをNHKのライブで見始めてから、あのプレイスタイルに惚れました。
最終戦はデンマークペアから怒濤の5連続得点で一気呵成の逆転金メダル!ハートがシビれるゲームでした。
次は、いよいよ2020年Tokyoであります。

さて、港町歯科クリニックは、この秋たいそうにぎやかになりそうです。
というのは、移転新築してから20年の節目を迎えたのは良いのですが、建物と設備の老朽化という問題に直面していたのです。
そこで、屋根や壁の塗装補修、セントラルエアコンを廃棄し新規更新といった各種工事を行います。
最近、当診療所にお越しになった方は、屋根でギューン、ガガッと何か工事をしていることにお気づきになったと思います。それなのですよ。他にも、手術室の滅菌手洗い水装置の新規交換やパソコン、モニター、プリンターの新規交換などなど、山のように行っている最中なのです。
10月の20日、21日は休診にして、いよいよ最大の山場であるセントラルエアコンと診療台への動力(コンプレッサー)と吸引装置(バキューム)の交換工事です。
古いままにしておくと、突然、機械がダウンして動かなくなってしまい、そうなると診療に支障をきたしてしまいます。

このように診療所の大規模修繕と設備更新をすることで、そうした心配がなく、皆様が当クリニックにお越しいただいた際には、快適な空調環境で、快適に稼働する診療機械で滞りなく診療をすることができるのです。
皆様には、何かとご迷惑をおかけすることになりますが、どうぞこうした事情であることをご理解いただき、温かく見守っていただければ幸いです。
そして、まずは、2020年の東京オリンピックまで、万全の態勢で診療に臨んでいきたいと思います。
さらにその後は、2024年、次の…あれっ、何オリンピックだっけ?*

暑さも引けたら、朝夕はめっきり冷えて来ました。虫の音が心地よく響く秋の日々です。
皆様も、この良い時季に、ぜひとも、「お口の定期的なクリーニング」にご来院ください。
スタッフ一同、お待ちいたしております。

*正解を調べたところ…
2017年、ペルーのリマで開催予定の第130次IOC総会で、次の開催都市を決定する、とのことでした。